三角形ABCにおいて、$AB=3$, $BC=5$, $AC=4$とする。三角形ABCの外接円をOとし、点Aにおける円Oの接線をlとする。直線lと点Aで接し、かつ直線BCにも接する円をPとする。円Pと直線BCの接点をQ、円Pと直線ACの交点のうちAと異なるものをRとする。さらに、接線l上に∠BASが鋭角となるようにSをとる。 (1) ∠BAS=x, ∠BAQ=yとする。lは円O,円Pの点Aにおける接線であるとき、∠BCA, ∠QRA, ∠CQR, ∠QARの角度を求める。

幾何学三角形接線接弦定理角度
2025/7/9

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=3AB=3, BC=5BC=5, AC=4AC=4とする。三角形ABCの外接円をOとし、点Aにおける円Oの接線をlとする。直線lと点Aで接し、かつ直線BCにも接する円をPとする。円Pと直線BCの接点をQ、円Pと直線ACの交点のうちAと異なるものをRとする。さらに、接線l上に∠BASが鋭角となるようにSをとる。
(1) ∠BAS=x, ∠BAQ=yとする。lは円O,円Pの点Aにおける接線であるとき、∠BCA, ∠QRA, ∠CQR, ∠QARの角度を求める。

2. 解き方の手順

まず、△ABCについて、AB=3AB=3, BC=5BC=5, AC=4AC=4であるから、32+42=9+16=25=523^2 + 4^2 = 9 + 16 = 25 = 5^2となり、三平方の定理より△ABCは∠BAC=90°の直角三角形である。
lは円Oの接線であるから、接弦定理より∠BCA = ∠BAS = x。
lは円Pの接線でもあるから、接弦定理より∠BAQ = ∠ARQ = y。
したがって、∠QRA = ∠ARQ = y。
また、円Pの円周角の定理より∠QAR = ∠QRA = y。
したがって、∠BCA = ∠BAS = x, ∠QRA = ∠BAQ = y。
△ABCにおいて、∠BAC = 90°なので、∠BCA + ∠ABC = 90°であり、したがって∠BCA = x = 90° - ∠ABC。
△ABQにおいて、∠BAQ = y, ∠ABQ = ∠ABCであるから、∠AQB = 180° - (∠BAQ + ∠ABQ) = 180° - (y + ∠ABC)。
したがって、∠CQR = ∠AQB = 180° - (y + ∠ABC)。
∠QAR = yであり、∠BAC = 90°であるから、∠CAQ = 90° - y。
△ABCにおいて、∠ACB = ∠BCA = xであり、∠ABC + x = 90°であるから、∠ABC = 90° - x。
したがって、∠CQR = 180° - (y + 90° - x) = 90° + x - y。
また、四角形AQRAは円に内接しているので、∠AQRA + ∠ARA = 180°であり、∠ARA = ∠CRAである。
∠QRA = yなので、∠CRA = 180°-y。
∠RQA = 180° -∠CQR = 180°-(90°+x-y) = 90°-x+y。
また、四角形ARQにおいて、
∠RAQ + ∠ARQ + ∠RQA = 180°。
∠ARQ=yであるから、
∠RAQ + y + ∠RQA = 180°。
∠QRA=y
また△AQRの内角の和は180°より、∠QAR+∠AQR+∠QRA=180°。
∠QAR=yなので、∠AQR+∠QRA=180-y。
また∠CQR+∠AQR=180°より、∠CQR=180-∠AQR
∠CQR=180-∠AQR = 180- (180-y-y) = 2y.
∠QAR = y.
△ABCにおいて、∠CAB=90°であり、∠BCA=x、∠ABC=90-xである。
∠QAR=y、∠BAQ=yなので、∠CAB=∠CAQ+∠BAQより、∠CAQ=90-yである。
△AQCにおいて∠AQC+∠QCA+∠CAQ=180°であるので、∠AQC=180-∠QCA-∠CAQ=180-x-(90-y)=90-x+y。
したがって∠CQR=180-∠AQC=180-(90-x+y)=90+x-y。
△ABQで∠BAQ=yなので∠AQB=180-∠ABQ-∠BAQ=(180-∠ABC-y)。
したがって∠CQR=(180-∠ABC-y)。
∠BCA = x
∠QRA = y
x+y=90x + y = 90^{\circ}
∠CQR = 180(180(x+y))=2y180 - (180 - (x+y))= 2y.

3. 最終的な答え

∠BCA = x
∠QRA = y
∠CQR = 2y2y
∠QAR = xx
最終的な答え:
ア:x
イ:y
ウ:2y
エ:x

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