問題は以下の通りです。 (1) $a, b$ は整数で、$a$ を7で割ると1余り、$b$ を7で割ると4余るとき、$a^2 + b^2$ を7で割った余りを求めよ。 (2) 1, 3, 5のように連続する3つの正の奇数の中には、必ず3の倍数があることを示せ。 (3) $n$ が整数のとき、$n^3 - n + 1$ を6で割った余りを求めよ。

数論合同算術剰余整数の性質倍数
2025/7/9

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
(1) a,ba, b は整数で、aa を7で割ると1余り、bb を7で割ると4余るとき、a2+b2a^2 + b^2 を7で割った余りを求めよ。
(2) 1, 3, 5のように連続する3つの正の奇数の中には、必ず3の倍数があることを示せ。
(3) nn が整数のとき、n3n+1n^3 - n + 1 を6で割った余りを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
aa を7で割ると1余るので、a=7k+1a = 7k + 1 (kk は整数) と表せます。
bb を7で割ると4余るので、b=7l+4b = 7l + 4 (ll は整数) と表せます。
したがって、a2+b2=(7k+1)2+(7l+4)2=49k2+14k+1+49l2+56l+16=49k2+49l2+14k+56l+17a^2 + b^2 = (7k + 1)^2 + (7l + 4)^2 = 49k^2 + 14k + 1 + 49l^2 + 56l + 16 = 49k^2 + 49l^2 + 14k + 56l + 17
=7(7k2+7l2+2k+8l+2)+3= 7(7k^2 + 7l^2 + 2k + 8l + 2) + 3
よって、a2+b2a^2 + b^2 を7で割った余りは3です。
(2)
連続する3つの正の奇数は、2n1,2n+1,2n+32n-1, 2n+1, 2n+3 (nn は自然数)と表せます。
このとき、2n1,2n+1,2n+32n-1, 2n+1, 2n+3 を3で割った余りを考えます。
2n12n-1 が3の倍数のとき、条件を満たします。
2n12n-1 が3の倍数でないとき、2n1=3k+12n-1 = 3k+1 または 2n1=3k+22n-1 = 3k+2 (kk は整数)と表せます。
2n1=3k+12n-1 = 3k+1 のとき、2n=3k+22n = 3k+2 なので、2n+1=3k+3=3(k+1)2n+1 = 3k+3 = 3(k+1) となり、2n+12n+1 は3の倍数です。
2n1=3k+22n-1 = 3k+2 のとき、2n=3k+3=3(k+1)2n = 3k+3 = 3(k+1) なので、2n+3=3k+5=3k+61=3(k+2)12n+3 = 3k+5 = 3k + 6 - 1 = 3(k+2)-12n+1=3k+42n + 1 = 3k + 4となります。この場合、2n+3=2n1+4=3k+6=3(k+2)2n+3 = 2n-1+4 = 3k + 6 = 3(k+2)となり、2n+32n+3は3の倍数です。
いずれの場合でも、連続する3つの正の奇数の中に3の倍数が存在することが示されました。
(3)
n3n+1=n(n21)+1=n(n1)(n+1)+1=(n1)n(n+1)+1n^3 - n + 1 = n(n^2 - 1) + 1 = n(n - 1)(n + 1) + 1 = (n - 1)n(n + 1) + 1
(n1)n(n+1)(n - 1)n(n + 1) は連続する3つの整数の積なので、6の倍数です。
したがって、(n1)n(n+1)=6k(n - 1)n(n + 1) = 6k (kk は整数)と表せます。
n3n+1=6k+1n^3 - n + 1 = 6k + 1
よって、n3n+1n^3 - n + 1 を6で割った余りは1です。

3. 最終的な答え

(1) 3
(2) 証明終了
(3) 1

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