赤、青、黄の札がそれぞれ4枚ずつあり、各色の札には1から4までの番号が1つずつ書かれている。この12枚の札から無作為に3枚取り出すとき、以下の確率を求める。 (1) 3枚とも同じ色になる確率 (2) 3枚の札の番号が全て異なる確率 (3) 3枚の札の色も番号も全て異なる確率

確率論・統計学確率組み合わせ場合の数
2025/7/9

1. 問題の内容

赤、青、黄の札がそれぞれ4枚ずつあり、各色の札には1から4までの番号が1つずつ書かれている。この12枚の札から無作為に3枚取り出すとき、以下の確率を求める。
(1) 3枚とも同じ色になる確率
(2) 3枚の札の番号が全て異なる確率
(3) 3枚の札の色も番号も全て異なる確率

2. 解き方の手順

(1) 3枚とも同じ色になる確率
まず、3枚とも赤、青、黄のいずれかになるので、それぞれの場合の数を計算し、合計する。
赤の場合:4C3=4{}_4C_3 = 4通り
青の場合:4C3=4{}_4C_3 = 4通り
黄の場合:4C3=4{}_4C_3 = 4通り
合計:4+4+4=124 + 4 + 4 = 12通り
全体の組み合わせ数:12C3=12×11×103×2×1=220{}_{12}C_3 = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 220通り
確率は 12220=355\frac{12}{220} = \frac{3}{55}
(2) 3枚の札の番号が全て異なる確率
1枚目の番号は何でも良い。
2枚目の番号は、1枚目と異なる番号である必要がある。
3枚目の番号は、1枚目と2枚目と異なる番号である必要がある。
1枚目の選び方:12通り
2枚目の選び方:同じ番号の札が3枚あるので、12 - 3 = 9通り
3枚目の選び方:すでに2つの番号が出ているので、それぞれの番号の札が3枚ずつある。よって12 - 3*2 = 6通り。
組み合わせ数: 12×9×612 \times 9 \times 6
ただし、この計算だと順番を考慮している。3枚の選び方に順番は関係ないので、3! = 6で割る必要がある。
番号が異なる組み合わせ数:12×9×63!=12×9×66=108\frac{12 \times 9 \times 6}{3!} = \frac{12 \times 9 \times 6}{6} = 108
全体の組み合わせ数:12C3=220{}_{12}C_3 = 220
確率は 108220=2755\frac{108}{220} = \frac{27}{55}
(3) 3枚の札の色も番号も全て異なる確率
まず、1枚目の札の選び方は12通り。
2枚目の札は、1枚目と色も番号も異ならなければならない。
1枚目の札と同じ番号の札は3枚ある。また、同じ色の札も3枚ある。
したがって、2枚目の札の選び方は、12 - 1 - 3 - 3 = 5枚しか無いように思えるが、ダブって引いている。
1枚目と色が違う選び方は8通り。
1枚目と番号が違う選び方は9通り。
色が同じで番号が同じカードは存在しないので、
2枚目の選び方は12 - 1 - 3 - 3 + 1 = 6
3枚目の札は、1枚目、2枚目と色も番号も異ならなければならない。
1枚目の選び方:12通り
2枚目の選び方:1枚目と色も番号も異なるように選ぶ。色の選び方が2通り、番号の選び方が3通りで、2*3 = 6通り。
3枚目の選び方:1枚目、2枚目と色も番号も異なるように選ぶ。
1枚目を固定したとき、残りの8枚のうち2枚を選べば良い。
2C12C12C1=8{}_2C_1 * {}_2C_1 * {}_2C_1 = 8
取り出す順番は関係ないので、3! = 6で割る
全部異なる選び方 = 8個。
組み合わせ数は8個で
8/220=2/55
別の考え方
まず、3枚の色を選ぶ組み合わせは、赤、青、黄なので1通り。
次に、3枚の番号を選ぶ組み合わせは、1,2,3,4から3つ選ぶので 4C3=4{}_4C_3 = 4通り。
選んだ3つの番号を、赤、青、黄に割り振る方法は3! = 6通り。
よって、組み合わせは 4×6=244 \times 6 = 24通り。
確率は 8220=255\frac{8}{220} = \frac{2}{55}

3. 最終的な答え

(1) 355\frac{3}{55}
(2) 2755\frac{27}{55}
(3) 255\frac{2}{55}

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