1から100までの自然数について、以下の数をそれぞれ求める。 (1) 4で割り切れ、かつ6で割り切れる数 (2) 4で割り切れる、または6で割り切れる数 (3) 4で割り切れない、または6で割り切れない数
2025/7/9
1. 問題の内容
1から100までの自然数について、以下の数をそれぞれ求める。
(1) 4で割り切れ、かつ6で割り切れる数
(2) 4で割り切れる、または6で割り切れる数
(3) 4で割り切れない、または6で割り切れない数
2. 解き方の手順
(1) 4で割り切れ、かつ6で割り切れる数
4と6の最小公倍数を求める。4と6の最小公倍数は12である。
1から100までの自然数の中で12で割り切れる数を求める。
したがって、12の倍数は8個である。
(2) 4で割り切れる、または6で割り切れる数
4で割り切れる数の個数を求める。
6で割り切れる数の個数を求める。
したがって、6で割り切れる数は16個である。
4でも6でも割り切れる数(12で割り切れる数)は(1)で求めたように8個である。
4で割り切れる数、または6で割り切れる数の個数は、4で割り切れる数の個数と6で割り切れる数の個数を足し合わせ、4と6両方で割り切れる数の個数を引くことで求められる。
したがって、4で割り切れる、または6で割り切れる数は33個である。
(3) 4で割り切れない、または6で割り切れない数
4で割り切れない、または6で割り切れない数は、全体から4で割り切れ、かつ6で割り切れる数を引いたものではない。
全体(100個)から4で割り切れ、かつ6で割り切れる数(12の倍数)の個数を引くと間違った答えになる。
ド・モルガンの法則を利用すると、
「4で割り切れない、または6で割り切れない」は、「4で割り切れ"ない"」または「6で割り切れ"ない"」という条件を満たす数の個数を求めればよい。これは、「4で割り切れる」と「6で割り切れる」の否定である。
4で割り切れる数の否定(4で割り切れない数)の個数:
6で割り切れる数の否定(6で割り切れない数)の個数:
4で割り切れ"ず"、かつ6で割り切れ"ない"数の個数を求める。
全体100から「4で割り切れる、または6で割り切れる」数を引く。
つまり
これは4でも6でも割り切れない数の個数。
「4で割り切れない、または6で割り切れない数」は、全体の数から「4で割り切れ、かつ6で割り切れる数」の否定である。
全体 - (4で割り切れる、かつ6で割り切れる数の否定)
これは間違い
全体から「4で割り切れ、かつ6で割り切れる」数の個数を引くのは間違い。
「4で割り切れない、または6で割り切れない」は、「4で割り切れる数の否定」"または"「6で割り切れる数の否定」である。
全体 - (4で割り切れ、かつ6で割り切れる)
3. 最終的な答え
(1) 8個
(2) 33個
(3) 92個