2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + a^2 - 2a + 2$ が与えられています。 (1) $a = -1$ のとき、$f(x)$ の最小値とそのときの $x$ の値を求めます。 (2) $y = f(x)$ のグラフの頂点の $y$ 座標が負となるような $a$ の値の範囲を求め、そのときの $-1 \le x \le 3$ における $f(x)$ の最大値を $a$ を用いて表します。 (3) (2) のとき、$-1 \le x \le 3$ における $f(x)$ の最大値を $M$ 、最小値を $m$ とするとき、$M + m = 3a$ となるような $a$ の値を求めます。

代数学二次関数最大値最小値グラフ二次方程式
2025/7/10
はい、この問題を解きましょう。

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x22ax+a22a+2f(x) = x^2 - 2ax + a^2 - 2a + 2 が与えられています。
(1) a=1a = -1 のとき、f(x)f(x) の最小値とそのときの xx の値を求めます。
(2) y=f(x)y = f(x) のグラフの頂点の yy 座標が負となるような aa の値の範囲を求め、そのときの 1x3-1 \le x \le 3 における f(x)f(x) の最大値を aa を用いて表します。
(3) (2) のとき、1x3-1 \le x \le 3 における f(x)f(x) の最大値を MM 、最小値を mm とするとき、M+m=3aM + m = 3a となるような aa の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=1a = -1 のとき、f(x)f(x)
f(x)=x22(1)x+(1)22(1)+2=x2+2x+1+2+2=x2+2x+5=(x+1)2+4f(x) = x^2 - 2(-1)x + (-1)^2 - 2(-1) + 2 = x^2 + 2x + 1 + 2 + 2 = x^2 + 2x + 5 = (x+1)^2 + 4
したがって、最小値は x=1x = -1 のとき 44 です。
(2) f(x)=x22ax+a22a+2=(xa)22a+2f(x) = x^2 - 2ax + a^2 - 2a + 2 = (x-a)^2 - 2a + 2
頂点の yy 座標は 2a+2-2a + 2 です。これが負となる条件は
2a+2<0-2a + 2 < 0
2a>22a > 2
a>1a > 1
このとき、軸 x=ax = a と定義域 1x3-1 \le x \le 3 の位置関係で場合分けします。
(i) a<1a < -1 のとき:最大値は f(3)=96a+a22a+2=a28a+11f(3) = 9 - 6a + a^2 - 2a + 2 = a^2 - 8a + 11
(ii) 1a3-1 \le a \le 3 のとき:最大値は f(1)f(-1) または f(3)f(3) で決まる。
(iii) a>3a > 3 のとき:最大値は f(1)=1+2a+a22a+2=a2+3f(-1) = 1 + 2a + a^2 - 2a + 2 = a^2 + 3
a>1a > 1 なので (i) は起こりえない。
-1 <= a <= 3 のとき
最大値は f(1)f(-1)f(3)f(3) を比較して大きい方になる。
f(3)f(1)=(a28a+11)(a2+3)=8a+8f(3) - f(-1) = (a^2 - 8a + 11) - (a^2 + 3) = -8a + 8
a=1a = 1 のとき、f(3)=f(1)=6f(3) = f(-1) = 6
1<a31 < a \le 3 のとき、f(3)<f(1)f(3) < f(-1) であり、f(1)f(-1) が最大値となる。つまり a2+3a^2+3
a>3a>3 のとき、f(1)f(-1) が最大値となる。つまり a2+3a^2+3
a>1a > 1 のとき最大値はa2+3a^2+3
(3) 1<a1 < a のとき、最小値は m=2a+2m = -2a + 2 です。最大値は M=a2+3M = a^2 + 3 でした。
M+m=a2+32a+2=a22a+5M + m = a^2 + 3 - 2a + 2 = a^2 - 2a + 5
M+m=3aM + m = 3a なので
a22a+5=3aa^2 - 2a + 5 = 3a
a25a+5=0a^2 - 5a + 5 = 0
a=5±25202=5±52a = \frac{5 \pm \sqrt{25 - 20}}{2} = \frac{5 \pm \sqrt{5}}{2}
a>1a > 1 より、a=5+52>1a = \frac{5 + \sqrt{5}}{2} > 1 および a=552>1a = \frac{5 - \sqrt{5}}{2} > 1 となります。

3. 最終的な答え

(1) 最小値: 4, x = -1
(2) a > 1, 最大値: a2+3a^2 + 3
(3) a=5±52a = \frac{5 \pm \sqrt{5}}{2}

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