三角形ABCにおいて、線分ABを3:1に内分する点をM、線分ACを2:1に内分する点をNとする。2つの線分BNとCMの交点をP、直線APとBCの交点をQとする。このとき、ベクトルAPとベクトルAQをベクトルABとベクトルACで表す。

幾何学ベクトル幾何ベクトル内分交点
2025/7/10

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、線分ABを3:1に内分する点をM、線分ACを2:1に内分する点をNとする。2つの線分BNとCMの交点をP、直線APとBCの交点をQとする。このとき、ベクトルAPとベクトルAQをベクトルABとベクトルACで表す。

2. 解き方の手順

(1) 点Pは線分BNとCMの交点であるので、実数s, tを用いて、
AP=(1s)AB+sAN\vec{AP} = (1-s)\vec{AB} + s\vec{AN}
AP=(1t)AC+tAM\vec{AP} = (1-t)\vec{AC} + t\vec{AM}
と表せる。
AN=23AC\vec{AN} = \frac{2}{3}\vec{AC}, AM=34AB\vec{AM} = \frac{3}{4}\vec{AB}を代入すると、
AP=(1s)AB+2s3AC\vec{AP} = (1-s)\vec{AB} + \frac{2s}{3}\vec{AC}
AP=3t4AB+(1t)AC\vec{AP} = \frac{3t}{4}\vec{AB} + (1-t)\vec{AC}
AB\vec{AB}AC\vec{AC}は一次独立なので、
1s=3t41-s = \frac{3t}{4}
2s3=1t\frac{2s}{3} = 1-t
これを解くと、s=917s=\frac{9}{17}, t=2817t=\frac{28}{17}
よって、
AP=(1917)AB+23×917AC\vec{AP} = (1-\frac{9}{17})\vec{AB} + \frac{2}{3}\times\frac{9}{17}\vec{AC}
AP=817AB+617AC\vec{AP} = \frac{8}{17}\vec{AB} + \frac{6}{17}\vec{AC}
(2) 点Qは直線APと直線BCの交点であるので、実数kを用いて、
AQ=kAP=8k17AB+6k17AC\vec{AQ} = k\vec{AP} = \frac{8k}{17}\vec{AB} + \frac{6k}{17}\vec{AC}
また、点Qは直線BC上にあるので、実数lを用いて、
AQ=(1l)AB+lAC\vec{AQ} = (1-l)\vec{AB} + l\vec{AC}
よって、
8k17=1l\frac{8k}{17} = 1-l
6k17=l\frac{6k}{17} = l
これを解くと、k=1714k = \frac{17}{14}, l=614=37l = \frac{6}{14} = \frac{3}{7}
よって、
AQ=1714AP=1714(817AB+617AC)\vec{AQ} = \frac{17}{14}\vec{AP} = \frac{17}{14}(\frac{8}{17}\vec{AB} + \frac{6}{17}\vec{AC})
AQ=47AB+37AC\vec{AQ} = \frac{4}{7}\vec{AB} + \frac{3}{7}\vec{AC}

3. 最終的な答え

(1) AP=817AB+617AC\vec{AP} = \frac{8}{17}\vec{AB} + \frac{6}{17}\vec{AC}
(2) AQ=47AB+37AC\vec{AQ} = \frac{4}{7}\vec{AB} + \frac{3}{7}\vec{AC}

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