ベクトル $\vec{a} = (3, 1)$、$\vec{b} = (1, 2)$ が与えられている。 (1) $|\vec{a} + t\vec{b}|$ の最小値とそのときの $t$ の値を求める。 (2) $\vec{a} + t\vec{b}$ と $\vec{b}$ のなす角を $\theta$ とする。$t$ が (1) で求めた値のとき、$\theta$ を求める。

幾何学ベクトル内積ベクトルの大きさ最小値角度
2025/7/12

1. 問題の内容

ベクトル a=(3,1)\vec{a} = (3, 1)b=(1,2)\vec{b} = (1, 2) が与えられている。
(1) a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値とそのときの tt の値を求める。
(2) a+tb\vec{a} + t\vec{b}b\vec{b} のなす角を θ\theta とする。tt が (1) で求めた値のとき、θ\theta を求める。

2. 解き方の手順

(1)
a+tb\vec{a} + t\vec{b} を計算する。
a+tb=(3,1)+t(1,2)=(3+t,1+2t)\vec{a} + t\vec{b} = (3, 1) + t(1, 2) = (3+t, 1+2t)
a+tb2|\vec{a} + t\vec{b}|^2 を計算する。
a+tb2=(3+t)2+(1+2t)2=9+6t+t2+1+4t+4t2=5t2+10t+10=5(t2+2t)+10=5((t+1)21)+10=5(t+1)2+5|\vec{a} + t\vec{b}|^2 = (3+t)^2 + (1+2t)^2 = 9+6t+t^2 + 1+4t+4t^2 = 5t^2 + 10t + 10 = 5(t^2 + 2t) + 10 = 5((t+1)^2 - 1) + 10 = 5(t+1)^2 + 5
a+tb2|\vec{a} + t\vec{b}|^2 が最小になるのは t=1t = -1 のときで、その最小値は 55 である。
したがって、a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値は 5\sqrt{5} である。
(2)
(1)より t=1t=-1 のとき、a+tb=(31,12)=(2,1)\vec{a} + t\vec{b} = (3-1, 1-2) = (2, -1)
a+tb\vec{a} + t\vec{b}b\vec{b} のなす角 θ\theta について、
cosθ=(a+tb)ba+tbb=(2,1)(1,2)22+(1)212+22=2255=05=0\cos{\theta} = \frac{(\vec{a} + t\vec{b}) \cdot \vec{b}}{|\vec{a} + t\vec{b}||\vec{b}|} = \frac{(2, -1) \cdot (1, 2)}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}\sqrt{1^2 + 2^2}} = \frac{2 - 2}{\sqrt{5}\sqrt{5}} = \frac{0}{5} = 0
よって、θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}

3. 最終的な答え

(1)
a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値は 5\sqrt{5} で、t=1t=-1
(2)
θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}

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