図において、$\angle CBD = 60^\circ$, $\angle DAB = 30^\circ$, $\angle DBA = 15^\circ$, $AB = 50$m であるとき、塔の高さ $CD$ を求める問題です。

幾何学三角比正弦定理角度図形
2025/7/12

1. 問題の内容

図において、CBD=60\angle CBD = 60^\circ, DAB=30\angle DAB = 30^\circ, DBA=15\angle DBA = 15^\circ, AB=50AB = 50m であるとき、塔の高さ CDCD を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、ABD\triangle ABD において、ADB\angle ADB を求めます。
三角形の内角の和は 180180^\circ なので、
ADB=180DABDBA=1803015=135\angle ADB = 180^\circ - \angle DAB - \angle DBA = 180^\circ - 30^\circ - 15^\circ = 135^\circ.
ABD\triangle ABD に正弦定理を適用すると、
ABsinADB=ADsinDBA\frac{AB}{\sin \angle ADB} = \frac{AD}{\sin \angle DBA}.
よって、
50sin135=ADsin15\frac{50}{\sin 135^\circ} = \frac{AD}{\sin 15^\circ}.
AD=50sin15sin135=50sin15sin(18045)=50sin15sin45AD = \frac{50 \sin 15^\circ}{\sin 135^\circ} = \frac{50 \sin 15^\circ}{\sin (180^\circ - 45^\circ)} = \frac{50 \sin 15^\circ}{\sin 45^\circ}.
sin15=sin(4530)=sin45cos30cos45sin30=22322212=624\sin 15^\circ = \sin (45^\circ - 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ - \cos 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}.
sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}.
AD=5062422=50(62)422=50(31)2=25(31)AD = \frac{50 \cdot \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = \frac{50 (\sqrt{6} - \sqrt{2})}{4} \cdot \frac{2}{\sqrt{2}} = \frac{50 (\sqrt{3} - 1)}{2} = 25 (\sqrt{3} - 1).
次に、ADC\triangle ADC は直角三角形なので、
tanDAB=CDAD\tan \angle DAB = \frac{CD}{AD}.
tan30=13\tan 30^\circ = \frac{1}{\sqrt{3}} より、
CD=ADtan30=25(31)13=25(113)=25(133)=25(333)CD = AD \tan 30^\circ = 25(\sqrt{3} - 1) \cdot \frac{1}{\sqrt{3}} = 25 \left(1 - \frac{1}{\sqrt{3}}\right) = 25 \left(1 - \frac{\sqrt{3}}{3}\right) = 25 \left(\frac{3 - \sqrt{3}}{3}\right).

3. 最終的な答え

25(33)3\frac{25(3-\sqrt{3})}{3} m

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