放物線 $C$ は $x^2$ の係数が1であり、頂点が直線 $y = \frac{2}{3}x$ 上の点 $(t, \frac{2}{3}t)$ である。 (1) $t = -3$ のときの $C$ の方程式を求める。 (2) $C$ が点 $(2, 3)$ を通るような $t$ の値を小さい順に求める。 (3) $C$ が $x$ 軸と異なる2つの共有点をもつような $t$ の範囲と、$C$ が $x$ 軸から切り取る線分の長さが8となるような $t$ の値を求める。 (4) $C$ を $y$ 軸に関して対称移動し、続けて $x$ 軸方向に5、$y$ 軸方向に6だけ平行移動した放物線を $C'$ とする。$C'$ の頂点が直線 $y = \frac{2}{3}x$ 上にあるような $t$ の値を求める。

幾何学放物線二次関数頂点平行移動対称移動判別式
2025/7/12
はい、承知いたしました。数学の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

放物線 CCx2x^2 の係数が1であり、頂点が直線 y=23xy = \frac{2}{3}x 上の点 (t,23t)(t, \frac{2}{3}t) である。
(1) t=3t = -3 のときの CC の方程式を求める。
(2) CC が点 (2,3)(2, 3) を通るような tt の値を小さい順に求める。
(3) CCxx 軸と異なる2つの共有点をもつような tt の範囲と、CCxx 軸から切り取る線分の長さが8となるような tt の値を求める。
(4) CCyy 軸に関して対称移動し、続けて xx 軸方向に5、yy 軸方向に6だけ平行移動した放物線を CC' とする。CC' の頂点が直線 y=23xy = \frac{2}{3}x 上にあるような tt の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) CC の方程式は、y=(xt)2+23ty = (x - t)^2 + \frac{2}{3}t と表せる。t=3t = -3 を代入すると、
y=(x+3)22=x2+6x+92=x2+6x+7y = (x + 3)^2 - 2 = x^2 + 6x + 9 - 2 = x^2 + 6x + 7
よって、y=x2+6x+7y = x^2 + 6x + 7
(2) CC が点 (2,3)(2, 3) を通るので、
3=(2t)2+23t3 = (2 - t)^2 + \frac{2}{3}t
3=44t+t2+23t3 = 4 - 4t + t^2 + \frac{2}{3}t
0=t2103t+10 = t^2 - \frac{10}{3}t + 1
0=3t210t+30 = 3t^2 - 10t + 3
0=(3t1)(t3)0 = (3t - 1)(t - 3)
t=13,3t = \frac{1}{3}, 3
小さい順に t=13,3t = \frac{1}{3}, 3
(3) y=(xt)2+23ty = (x - t)^2 + \frac{2}{3}txx 軸と異なる2つの共有点をもつのは、判別式 D>0D > 0 のときである。
D=(2t)2423t1>0D = (-2t)^2 - 4 \cdot \frac{2}{3} t \cdot 1 > 0
簡略化された式から、xx 軸との交点は頂点の yy 座標が負であればよい。
23t<0\frac{2}{3}t < 0
t<0t < 0
CCxx 軸から切り取る線分の長さが8となるのは、
(xt)2+23t=0(x - t)^2 + \frac{2}{3}t = 0 の2つの解の差が8のときである。
x=t±23tx = t \pm \sqrt{-\frac{2}{3}t}
223t=82\sqrt{-\frac{2}{3}t} = 8
23t=4\sqrt{-\frac{2}{3}t} = 4
23t=16-\frac{2}{3}t = 16
t=24t = -24
(4) CCyy 軸に関して対称移動すると、y=(xt)2+23t=(x+t)2+23ty = (-x - t)^2 + \frac{2}{3}t = (x + t)^2 + \frac{2}{3}t
さらに xx 軸方向に5、yy 軸方向に6だけ平行移動すると、y=(x5+t)2+23t+6y = (x - 5 + t)^2 + \frac{2}{3}t + 6
CC' の頂点は (5t,23t+6)(5 - t, \frac{2}{3}t + 6) で、これが直線 y=23xy = \frac{2}{3}x 上にあるので、
23t+6=23(5t)\frac{2}{3}t + 6 = \frac{2}{3}(5 - t)
23t+6=10323t\frac{2}{3}t + 6 = \frac{10}{3} - \frac{2}{3}t
43t=1036=10183=83\frac{4}{3}t = \frac{10}{3} - 6 = \frac{10 - 18}{3} = -\frac{8}{3}
4t=84t = -8
t=2t = -2

3. 最終的な答え

7: y=x2+6x+7y = x^2 + 6x + 7
8: 13\frac{1}{3}
9: 33
10: t<0t < 0
11: 24-24
12: 2-2

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