奇数の列を、第1群に1個、第2群に2個、第3群に4個、第4群に8個、...というように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の奇数を求める。 (2) 第 $n$ 群に含まれる奇数の和を求める。

数論数列等差数列等比数列群数列奇数
2025/7/10

1. 問題の内容

奇数の列を、第1群に1個、第2群に2個、第3群に4個、第4群に8個、...というように群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の奇数を求める。
(2) 第 nn 群に含まれる奇数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の奇数を求める。
- 第 nn 群の最初の奇数は、奇数列の第何項目かを考える。
- 第 nn 群の最初の項は、第 11 群から第 n1n-1 群までの項数の合計に1を加えたものとなる。
- 第 kk 群には 2k12^{k-1} 個の項が含まれる。
- 第 11 群から第 n1n-1 群までの項数の合計は、等比数列の和の公式を用いて、
20+21+...+2n2=k=1n12k1=1(2n11)21=2n112^{0} + 2^{1} + ... + 2^{n-2} = \sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = \frac{1(2^{n-1} - 1)}{2-1} = 2^{n-1} - 1
- よって、第 nn 群の最初の項は奇数列の第 2n12^{n-1} 項目である。
- 奇数列の第 mm 項目は 2m12m-1 で表される。
- したがって、第 nn 群の最初の奇数は 22n11=2n12 \cdot 2^{n-1} - 1 = 2^{n} - 1 となる。
(2) 第 nn 群に含まれる奇数の和を求める。
- 第 nn 群には 2n12^{n-1} 個の奇数が含まれる。
- 第 nn 群の最初の奇数は 2n12^{n} - 1 である。
- 奇数列は等差数列であり、公差は2である。
- したがって、第 nn 群に含まれる奇数の列は、初項 2n12^{n} - 1、公差 22、項数 2n12^{n-1} の等差数列である。
- 等差数列の和の公式 Sm=m2(2a+(m1)d)S_m = \frac{m}{2}(2a + (m-1)d) を用いる。ここで、mm は項数、aa は初項、dd は公差である。
- よって、第 nn 群に含まれる奇数の和は、
S2n1=2n12(2(2n1)+(2n11)2)=2n2(2n+12+2n2)=2n2(32n4)=322n22nS_{2^{n-1}} = \frac{2^{n-1}}{2}(2(2^{n} - 1) + (2^{n-1}-1)2) = 2^{n-2}(2^{n+1} - 2 + 2^{n} - 2) = 2^{n-2}(3 \cdot 2^{n} - 4) = 3 \cdot 2^{2n-2} - 2^{n}
- これは 22n22^{2n-2} でくくると、22n2(322n)2^{2n-2}(3-2^{2-n})
- また、別の計算方法として
初項 2n12^n-1、末項 2n1+2(2n11)=2n1+2n2=2n+132^n-1 + 2(2^{n-1}-1) = 2^n - 1 + 2^n - 2 = 2^{n+1} - 3
項数 2n12^{n-1} なので
2n12[(2n1)+(2n+13)]=2n2(32n4)=322n22n\frac{2^{n-1}}{2} [(2^n-1) + (2^{n+1}-3)] = 2^{n-2} (3*2^n - 4) = 3*2^{2n-2} - 2^n

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の奇数: 2n12^{n} - 1
(2) 第 nn 群に含まれる奇数の和: 322n22n3 \cdot 2^{2n-2} - 2^{n}

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