直角三角形ABCにおいて、$BC = 6$ cm、$\angle BCA = 90^\circ$である。 (1) $AB = 11$ cmのとき、三角形ABCを直線BCを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。 (2) $AB = 12$ cmのとき、三角形ABCを直線ABを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。

幾何学立体図形体積円錐三平方の定理回転体
2025/7/10

1. 問題の内容

直角三角形ABCにおいて、BC=6BC = 6 cm、BCA=90\angle BCA = 90^\circである。
(1) AB=11AB = 11 cmのとき、三角形ABCを直線BCを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。
(2) AB=12AB = 12 cmのとき、三角形ABCを直線ABを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 三角形ABCを直線BCを軸として回転させると、底面の半径がAC、高さがBCの円錐ができる。ACの長さを三平方の定理を用いて求める。
AC2+BC2=AB2AC^2 + BC^2 = AB^2
AC2+62=112AC^2 + 6^2 = 11^2
AC2=12136=85AC^2 = 121 - 36 = 85
AC=85AC = \sqrt{85}
円錐の体積は、底面積 ×\times 高さ ×\times (1/3) で求められるので、
V=13π(85)2×6=13π×85×6=170πV = \frac{1}{3} \pi (\sqrt{85})^2 \times 6 = \frac{1}{3} \pi \times 85 \times 6 = 170\pi
(2) 三角形ABCを直線ABを軸として回転させると、二つの円錐が合わさったような立体ができる。ABを軸としたときのCからABへの垂線の長さをhとする。また、ABを軸としたときにAから垂線の足までの長さをxとする。
三角形ABCの面積は、12×BC×AC=12×6×AC\frac{1}{2} \times BC \times AC = \frac{1}{2} \times 6 \times AC、また、12×AB×h=12×12×h\frac{1}{2} \times AB \times h = \frac{1}{2} \times 12 \times hなので、
6×AC=12×h6 \times AC = 12 \times h
h=12ACh = \frac{1}{2} AC
また、
AC2+BC2=AB2AC^2 + BC^2 = AB^2
AC2+62=122AC^2 + 6^2 = 12^2
AC2=14436=108AC^2 = 144 - 36 = 108
AC=108=63AC = \sqrt{108} = 6\sqrt{3}
したがって、h=12×63=33h = \frac{1}{2} \times 6\sqrt{3} = 3\sqrt{3}
次に、xxを求める。
AC2=h2+x2AC^2 = h^2 + x^2
(63)2=(33)2+x2(6\sqrt{3})^2 = (3\sqrt{3})^2 + x^2
108=27+x2108 = 27 + x^2
x2=81x^2 = 81
x=9x = 9
すると、AB=12AB = 12より、12x=129=312 - x = 12 - 9 = 3
二つの円錐の体積を足し合わせると、
V=13πh2x+13πh2(12x)=13πh2(x+12x)=13πh2×12=4πh2=4π(33)2=4π×27=108πV = \frac{1}{3} \pi h^2 x + \frac{1}{3} \pi h^2 (12-x) = \frac{1}{3} \pi h^2 (x + 12 - x) = \frac{1}{3} \pi h^2 \times 12 = 4 \pi h^2 = 4 \pi (3\sqrt{3})^2 = 4 \pi \times 27 = 108\pi

3. 最終的な答え

(1) 170π170\pi cm3^3
(2) 108π108\pi cm3^3

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