複素平面上の3点について、指定された角の大きさを求める問題です。 (ア) 原点O、点Q(3+2i)、点R(-5+i)について、$\angle QOR$を求めます。 (イ) 点P(i)、点Q(3)、点R(2+2i)について、$\angle QPR$を求めます。

幾何学複素平面ベクトル角度三角関数
2025/7/10

1. 問題の内容

複素平面上の3点について、指定された角の大きさを求める問題です。
(ア) 原点O、点Q(3+2i)、点R(-5+i)について、QOR\angle QORを求めます。
(イ) 点P(i)、点Q(3)、点R(2+2i)について、QPR\angle QPRを求めます。

2. 解き方の手順

(ア) QOR\angle QOR を求める。
ベクトルOQ\vec{OQ}とベクトルOR\vec{OR}のなす角を考える。
OQ=3+2i\vec{OQ} = 3+2i
OR=5+i\vec{OR} = -5+i
cosθ=OQOROQOR=(3)(5)+(2)(1)32+22(5)2+12=15+21326=1313132=12\cos \theta = \frac{\vec{OQ} \cdot \vec{OR}}{|\vec{OQ}||\vec{OR}|} = \frac{(3)(-5)+(2)(1)}{\sqrt{3^2+2^2}\sqrt{(-5)^2+1^2}} = \frac{-15+2}{\sqrt{13}\sqrt{26}} = \frac{-13}{\sqrt{13}\sqrt{13}\sqrt{2}} = \frac{-1}{\sqrt{2}}
よって、θ=3π4\theta = \frac{3\pi}{4}
したがって、QOR=3π4\angle QOR = \frac{3\pi}{4}
(イ) QPR\angle QPR を求める。
ベクトルPQ\vec{PQ}とベクトルPR\vec{PR}のなす角を考える。
PQ=3i\vec{PQ} = 3-i
PR=2+i\vec{PR} = 2+i
cosθ=PQPRPQPR=(3)(2)+(1)(1)32+(1)222+12=61105=5255=12\cos \theta = \frac{\vec{PQ} \cdot \vec{PR}}{|\vec{PQ}||\vec{PR}|} = \frac{(3)(2)+(-1)(1)}{\sqrt{3^2+(-1)^2}\sqrt{2^2+1^2}} = \frac{6-1}{\sqrt{10}\sqrt{5}} = \frac{5}{\sqrt{2}\sqrt{5}\sqrt{5}} = \frac{1}{\sqrt{2}}
よって、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
したがって、QPR=π4\angle QPR = \frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

(21):【4】
(22):【1】

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