(1) a>b>c>d を満たす場合 a,b,c,d は全て異なる数字であり、0は使用できません(aは少なくとも1である必要があります)。 1から9までの数字の中から4つを選び、大きい順に a,b,c,d とすれば良いので、組み合わせの数で求められます。 9C4=4×3×2×19×8×7×6=243024=126 (2) a≥b≥c≥d を満たす場合 これは重複組み合わせの問題です。a,b,c,d は0以上9以下の整数です。 a′=a,b′=b+1,c′=c+2,d′=d+3 とおくと、9≥a≥b≥c≥d≥0 は 9≥a′>b′>c′>d′≥3 となります。 x1=a′,x2=b′+1,x3=c′+2,x4=d′+3とし、a,b,c,dは0から9の数字から選ぶので、1≤a≤9, 0≤b,c,d≤9である。 そこで、x1=a+0,x2=b+1,x3=c+2,x4=d+3とすると、9≥a≥b≥c≥d≥0を満たすa,b,c,dの個数は、a,b,c,dそれぞれに0,1,2,3を足したx1,x2,x3,x4を使って、9≥x1>x2>x3>x4≥0を満たす整数の組(x1,x2,x3,x4)の個数に等しくなります。 したがって、0から9までの10個の数字から重複を許して4個選ぶ重複組み合わせの数に等しくなります。
10+4−1C4=13C4=4×3×2×113×12×11×10=2417160=715 (3) a≥b≥c<d を満たす場合 a,b,c は a≥b≥c を満たし、d>c を満たす必要があります。 まず、a≥b≥c を満たす整数の組 (a,b,c) の数を求めます。これは0から9までの10個の数字から重複を許して3個を選ぶ重複組み合わせの数です。 10+3−1C3=12C3=3×2×112×11×10=61320=220 次に、d>c を満たす d の数を考えます。c が決まれば、c+1 から 9 までの 10−(c+1)+1=10−c−1+1=10−c 個の整数が d の候補となります。 したがって、求める整数の数は、
∑c=09(10−c)⋅[c+3−1C2]=∑c=09(10−c)⋅[c+2C2] これを計算するのは大変なので、別の方法を考えます。
a≥b≥c かつ d>c を満たす場合を直接数え上げます。 c の値を固定して考えます。c=0 のとき d は 1,2,...,9 のいずれかとなります。d=1 のときは a≥b≥0 なので、2+2−1C2=3C2=3 通り。d=2 のときは a≥b≥0 なので、2+2−1C2=3C2=3 通り。…d=9 のときは a≥b≥0 なので、2+2−1C2=3C2=3 通り。 c=0 のとき、 d は 1≤d≤9 の 9通りあります。 a≥b≥0 となる a,b の組は (22+2−1)=(23)=3 通り。 よって 9×3=27 通り。 c=1 のとき、 d は 2≤d≤9 の 8通りあります。 a≥b≥1 となる a,b の組は (21+2−1)=(22)=1 通り。 よって 8×1=8 通り。 c=2 のとき、 d は 3≤d≤9 の 7通りあります。 a≥b≥2 となる a,b の組は (20+2−1)=(21)=0 通り。 よって 7×0=0 通り。 しかし a≥b≥c かつ c<d を満たす数を直接計算するのは複雑です。 そこで補集合を考えます。
a≥b≥c かつ c≥d となる数を計算します。これは a≥b≥c≥d と同じ条件であり、(2) で求めました。これは 715 です。 次に、a≥b≥cを満たす数を計算します。これは 10+3−1C3=12C3=220 です。 a≥b≥c≥d なので、a≥b≥c の中で、c<d を満たさないものは a≥b≥c≥d となる場合です。したがって、a≥b≥c となる 220 から a≥b≥c≥d となる 715 を引けばよい。しかし715>220より矛盾する。 別の考え方をします。
0≤c≤8 です。a≥b≥c で c<d≤9 となる数を数えます。c=k のとき、k≤a≤9,k≤b≤a、k+1≤d≤9 となります。 a≥b≥c≥0より、a=x1+k、b=x2+k、c=x3+k、x1≥x2、x2≥x3、x3≥0。また、k+1≤d≤9 より 9−k個。 a,b,cの組を固定した場合、a≥b≥c<d を満たす d は c+1,c+2,…,9 なので 9−c 個存在します。 a≥b≥c となるような組 (a,b,c) に対して、それぞれの c について 9−c を足し合わせればよい。 しかし、これを求めるのはかなり大変です。
答えは274