(1) 5人の人を3つの部屋A, B, Cに入れる方法は何通りあるかを求める問題です。ただし、1人も入らない部屋があっても良いものとします。 (2) 5人の人を3つの組A, B, Cに分ける方法は何通りあるかを求める問題です。

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2025/7/11

1. 問題の内容

(1) 5人の人を3つの部屋A, B, Cに入れる方法は何通りあるかを求める問題です。ただし、1人も入らない部屋があっても良いものとします。
(2) 5人の人を3つの組A, B, Cに分ける方法は何通りあるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

(1)
各人について、部屋A, B, Cの3通りの選択肢があります。
5人それぞれに3通りの選択肢があるので、全部で 3×3×3×3×3=353 \times 3 \times 3 \times 3 \times 3 = 3^5 通りの方法があります。
(2)
まず、5人を3つのグループに分けることを考えます。この問題では、各グループが区別されている (A, B, C) ため、次の3つの場合に分けて考えます。
(i) 3人、1人、1人の組に分ける場合:
まず5人から3人を選ぶ方法は (53)=5!3!2!=5×42=10{5 \choose 3} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10通りです。
残りの2人から1人を選ぶ方法は (21)=2{2 \choose 1} = 2通りです。
最後の1人は自動的に決まります。
ただし、1人の組が2つあるため、組の区別をなくすために2!で割る必要があります。
よって、(53)×(21)÷2!=10×2÷2=10{5 \choose 3} \times {2 \choose 1} \div 2! = 10 \times 2 \div 2 = 10通りです。
さらに、この3つの組をA, B, Cに割り当てる方法は 3!=63! = 6通りです。
したがって、この場合は 10×6=6010 \times 6 = 60通りです。
(ii) 2人、2人、1人の組に分ける場合:
まず5人から2人を選ぶ方法は (52)=5!2!3!=5×42=10{5 \choose 2} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10通りです。
残りの3人から2人を選ぶ方法は (32)=3!2!1!=3{3 \choose 2} = \frac{3!}{2!1!} = 3通りです。
最後の1人は自動的に決まります。
ただし、2人の組が2つあるため、組の区別をなくすために2!で割る必要があります。
よって、(52)×(32)÷2!=10×3÷2=15{5 \choose 2} \times {3 \choose 2} \div 2! = 10 \times 3 \div 2 = 15通りです。
さらに、この3つの組をA, B, Cに割り当てる方法は 3!=63! = 6通りですが、2つの組が同じ人数なので、割り当て方は3!3!通りではなく、3通りです。
組Aに1人を割り当てた場合、組Bと組Cへの2人組の割り当て方は1通りしかありません。組Bに1人を割り当てた場合、組Aと組Cへの2人組の割り当て方は1通りしかありません。組Cに1人を割り当てた場合、組Aと組Bへの2人組の割り当て方は1通りしかありません。
組をA, B, Cに割り当てる方法は3通りです。
したがって、この場合は 15×3=4515 \times 3 = 45通りです。
(iii) 4人, 1人, 0人の組に分ける場合
5人から4人を選ぶ方法は (54)=5{5 \choose 4}=5通り。残りの1人は自動的に決まります。3つの組のうち、4人、1人が入る組の選び方は3×2=63 \times 2 = 6通りなので、5×6=305 \times 6=30通りとなります。
(iv) 5人, 0人, 0人の組に分ける場合
5人を一組にしてA, B, Cのどれかに入れるので、3通り。
したがって、合計で60+45=10560+45=105となります。

3. 最終的な答え

(1) 243通り
(2) 25通り

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