平行六面体 OADB-CLMN において、$\triangle ABC$ の重心を G とする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$ とするとき、3点 O, G, M が一直線上にあることを証明する。

幾何学ベクトル空間ベクトル重心一直線平行六面体
2025/7/11

1. 問題の内容

平行六面体 OADB-CLMN において、ABC\triangle ABC の重心を G とする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c} とするとき、3点 O, G, M が一直線上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

まず、重心Gの位置ベクトル OG\vec{OG}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表す。
重心GはABC\triangle ABC の重心であるから、
OG=OA+OB+OC3=a+b+c3\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{3} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}
次に、点Mの位置ベクトル OM\vec{OM}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表す。
平行六面体 OADB-CLMN より、OM=OL+LM=OC+OB+OA=a+b+c\vec{OM} = \vec{OL} + \vec{LM} = \vec{OC} + \vec{OB} + \vec{OA} = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c}
最後に、OG\vec{OG}OM\vec{OM} の関係を調べる。
OM=a+b+c=3a+b+c3=3OG\vec{OM} = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c} = 3 \cdot \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3} = 3 \vec{OG}
したがって、OM=3OG\vec{OM} = 3\vec{OG} であるから、OM\vec{OM}OG\vec{OG} の定数倍である。つまり、OG\vec{OG}OM\vec{OM} は平行である。
さらに、OG\vec{OG}OM\vec{OM} は始点を O と共通に持つので、点O, G, Mは一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点 O, G, M は一直線上にある。

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