$A$ と $B$ が $n$ 次正方行列であるとき、以下の式が成り立つことを示す問題です。 $\begin{vmatrix} A & B \\ B & A \end{vmatrix} = |A - B||A + B|$ ここで、$|X|$ は行列 $X$ の行列式を表します。

代数学行列式線形代数ブロック行列行列の性質
2025/7/11

1. 問題の内容

AABBnn 次正方行列であるとき、以下の式が成り立つことを示す問題です。
ABBA=ABA+B\begin{vmatrix} A & B \\ B & A \end{vmatrix} = |A - B||A + B|
ここで、X|X| は行列 XX の行列式を表します。

2. 解き方の手順

まず、左辺の行列式を変形します。行列式の性質を利用して、ブロック行列の行列式を計算します。
まず、以下の変形を行います。
ABBA\begin{vmatrix} A & B \\ B & A \end{vmatrix}
この行列に基本変形を施します。まず、第一ブロック行に第二ブロック行の 1-1 倍を加えます。これは行列式を変えません。
ABBABA\begin{vmatrix} A - B & B - A \\ B & A \end{vmatrix}
次に、第一ブロック列に単位行列を並べた行列と第二ブロック列にI-Iを並べた行列を右から掛けます。IIは単位行列です。
$\begin{pmatrix}
I & -I \\
0 & I
\end{pmatrix}$
AB0BA+B\begin{vmatrix} A - B & 0 \\ B & A + B \end{vmatrix}
この行列はブロック下三角行列なので、行列式は対角ブロックの行列式の積に等しくなります。
ABA+B|A - B| |A + B|
したがって、
ABBA=ABA+B\begin{vmatrix} A & B \\ B & A \end{vmatrix} = |A - B||A + B|

3. 最終的な答え

ABBA=ABA+B\begin{vmatrix} A & B \\ B & A \end{vmatrix} = |A - B||A + B| が示されました。

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