問題は以下の2つです。 (1) $n$次正則行列$A$に対して、以下を示し、または求めよ。 (i) $|A^{-1}| = \frac{1}{|A|}$ (ii) $|\tilde{A}|$を$|A|$を用いて表せ。ここで、$\tilde{A}$は$A$の余因子行列を表す。 (2) クラメルの公式を用いて、次の連立一次方程式を解け。 $\begin{bmatrix} 2 & -1 & 0 & 0 \\ -1 & 2 & -1 & 0 \\ 0 & -1 & 2 & -1 \\ 0 & 0 & -1 & 2 \end{bmatrix} \begin{bmatrix} x_1 \\ x_2 \\ x_3 \\ x_4 \end{bmatrix} = \begin{bmatrix} 1 \\ 1 \\ 1 \\ 1 \end{bmatrix}$
2025/7/12
1. 問題の内容
問題は以下の2つです。
(1) 次正則行列に対して、以下を示し、または求めよ。
(i)
(ii) をを用いて表せ。ここで、はの余因子行列を表す。
(2) クラメルの公式を用いて、次の連立一次方程式を解け。
2. 解き方の手順
(1)
(i) が正則行列であるとき、 が成り立つ。ここで、は単位行列である。
両辺の行列式を取ると、。
行列式の性質より、。また、。
よって、。したがって、。
(ii) をの余因子行列とすると、 が成り立つ。
両辺の行列式を取ると、。
行列式の性質より、。
よって、。
(2)
与えられた連立一次方程式を行列で表すと、となる。
ここで、、、。
まず、を計算する。
次に、クラメルの公式を用いて、を計算する。ここで、はの列目をで置き換えた行列である。
, 正確には .
$ = 2(3)(-1) -1(1)(2)=-2 + -
2. $
$ = -2 + \begin{vmatrix}
$ (2-1+0)/2 = -\3/4-1
ここで, = \begin{vmatrix} -6= -8, = -2,
ここでクラメルの公式を修正する必要がある
ここまでの行列は間違った値であり,
.を考えれば, 満たすかどうか。
.
これは不正解。
正しい正解は次のとおり。
3. 最終的な答え
(1)
(i)
(ii)
(2)