袋の中に白玉が7個、赤玉が5個入っている。この中から同時に5個の玉を取り出すとき、以下の確率を求める。 (1) 白玉が3個、赤玉が2個出る確率 (2) 同じ色の玉が3個出る確率

確率論・統計学確率組み合わせ場合の数
2025/4/2

1. 問題の内容

袋の中に白玉が7個、赤玉が5個入っている。この中から同時に5個の玉を取り出すとき、以下の確率を求める。
(1) 白玉が3個、赤玉が2個出る確率
(2) 同じ色の玉が3個出る確率

2. 解き方の手順

(1) 白玉が3個、赤玉が2個出る確率を求める。
まず、全部で何通りの玉の取り出し方があるかを計算する。これは、12個の玉から5個を選ぶ組み合わせなので、
12C5_{12}C_5 通り。
12C5=12!5!7!=12×11×10×9×85×4×3×2×1=792_{12}C_5 = \frac{12!}{5!7!} = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9 \times 8}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 792
次に、白玉3個、赤玉2個を取り出す組み合わせの数を計算する。白玉7個から3個を選ぶ組み合わせは 7C3_{7}C_3 通り、赤玉5個から2個を選ぶ組み合わせは 5C2_{5}C_2 通り。
7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35_{7}C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
5C2=5!2!3!=5×42×1=10_{5}C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
よって、白玉3個、赤玉2個を取り出す組み合わせは、35×10=35035 \times 10 = 350 通り。
したがって、求める確率は
350792=175396\frac{350}{792} = \frac{175}{396}
(2) 同じ色の玉が3個出る確率を求める。
同じ色の玉が3個出るのは、以下の2つの場合がある。
(i) 白玉が3個、赤玉が2個出る場合
(ii) 赤玉が3個、白玉が2個出る場合
(i) はすでに(1)で計算しており、350通り。
(ii) 赤玉が3個、白玉が2個出る場合を計算する。赤玉5個から3個を選ぶ組み合わせは 5C3_{5}C_3 通り、白玉7個から2個を選ぶ組み合わせは 7C2_{7}C_2 通り。
5C3=5!3!2!=5×42×1=10_{5}C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
7C2=7!2!5!=7×62×1=21_{7}C_2 = \frac{7!}{2!5!} = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21
よって、赤玉3個、白玉2個を取り出す組み合わせは、10×21=21010 \times 21 = 210 通り。
したがって、同じ色の玉が3個出る組み合わせは、350+210=560350 + 210 = 560 通り。
求める確率は
560792=7099\frac{560}{792} = \frac{70}{99}

3. 最終的な答え

(1) 175396\frac{175}{396}
(2) 7099\frac{70}{99}

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