(4) 三角形ABCにおいて、AB=3, BC=5, CA=7である。三角形ABCの外接円の半径をRとする。$\cos \angle ABC$と$\sin \angle ABC$を求め、それからRを求める。 (5) 5人の生徒の英語の試験の得点は58, 65, 72, x, 76(点)であった。5人の得点の平均が71(点)のとき、xの値と5人の得点の分散を求める。

幾何学三角比正弦定理統計平均分散余弦定理
2025/7/12

1. 問題の内容

(4) 三角形ABCにおいて、AB=3, BC=5, CA=7である。三角形ABCの外接円の半径をRとする。cosABC\cos \angle ABCsinABC\sin \angle ABCを求め、それからRを求める。
(5) 5人の生徒の英語の試験の得点は58, 65, 72, x, 76(点)であった。5人の得点の平均が71(点)のとき、xの値と5人の得点の分散を求める。

2. 解き方の手順

(4)
まず、余弦定理を用いてcosABC\cos \angle ABCを求める。
CA2=AB2+BC22(AB)(BC)cosABCCA^2 = AB^2 + BC^2 - 2(AB)(BC) \cos \angle ABC
72=32+522(3)(5)cosABC7^2 = 3^2 + 5^2 - 2(3)(5) \cos \angle ABC
49=9+2530cosABC49 = 9 + 25 - 30 \cos \angle ABC
49=3430cosABC49 = 34 - 30 \cos \angle ABC
15=30cosABC15 = -30 \cos \angle ABC
cosABC=1530=12\cos \angle ABC = -\frac{15}{30} = -\frac{1}{2}
次に、sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1を用いてsinABC\sin \angle ABCを求める。
sin2ABC+cos2ABC=1\sin^2 \angle ABC + \cos^2 \angle ABC = 1
sin2ABC+(12)2=1\sin^2 \angle ABC + (-\frac{1}{2})^2 = 1
sin2ABC+14=1\sin^2 \angle ABC + \frac{1}{4} = 1
sin2ABC=114=34\sin^2 \angle ABC = 1 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4}
sinABC=34=32\sin \angle ABC = \sqrt{\frac{3}{4}} = \frac{\sqrt{3}}{2}
最後に、正弦定理を用いてRを求める。
CAsinABC=2R\frac{CA}{\sin \angle ABC} = 2R
732=2R\frac{7}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = 2R
143=2R\frac{14}{\sqrt{3}} = 2R
R=73=733R = \frac{7}{\sqrt{3}} = \frac{7\sqrt{3}}{3}
(5)
5人の得点の平均が71なので、
58+65+72+x+765=71\frac{58 + 65 + 72 + x + 76}{5} = 71
58+65+72+x+76=71558 + 65 + 72 + x + 76 = 71 * 5
271+x=355271 + x = 355
x=355271=84x = 355 - 271 = 84
次に、分散を求める。分散は各データの平均からのずれの二乗の平均である。
各データの平均からのずれは、
5871=1358 - 71 = -13
6571=665 - 71 = -6
7271=172 - 71 = 1
8471=1384 - 71 = 13
7671=576 - 71 = 5
ずれの二乗は、
(13)2=169(-13)^2 = 169
(6)2=36(-6)^2 = 36
12=11^2 = 1
132=16913^2 = 169
52=255^2 = 25
ずれの二乗の平均は、
169+36+1+169+255=4005=80\frac{169 + 36 + 1 + 169 + 25}{5} = \frac{400}{5} = 80

3. 最終的な答え

(4)
cosABC=12\cos \angle ABC = -\frac{1}{2}
sinABC=32\sin \angle ABC = \frac{\sqrt{3}}{2}
R=733R = \frac{7\sqrt{3}}{3}
(5)
x=84x = 84
分散 = 80

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