三角形ABCにおいて、辺ABを1:2に内分する点をM、辺BCを3:2に内分する点をNとする。線分ANとCMの交点をOとし、直線BOと辺ACの交点をPとする。三角形AOPの面積が1であるとき、三角形ABCの面積Sを求める。

幾何学チェバの定理メネラウスの定理面積比三角形
2025/7/12

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを1:2に内分する点をM、辺BCを3:2に内分する点をNとする。線分ANとCMの交点をOとし、直線BOと辺ACの交点をPとする。三角形AOPの面積が1であるとき、三角形ABCの面積Sを求める。

2. 解き方の手順

まず、チェバの定理を用いてAP:PCの比を求める。
チェバの定理より、
AMMBBNNCCPPA=1\frac{AM}{MB} \cdot \frac{BN}{NC} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
1232CPPA=1\frac{1}{2} \cdot \frac{3}{2} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
34CPPA=1\frac{3}{4} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
CPPA=43\frac{CP}{PA} = \frac{4}{3}
よって、AP:PC = 3:4
次に、メネラウスの定理を用いて、AO:ONの比を求める。
三角形ACNと直線BOについてメネラウスの定理を用いると、
APPCCBBNNOOA=1\frac{AP}{PC} \cdot \frac{CB}{BN} \cdot \frac{NO}{OA} = 1
3452NOOA=1\frac{3}{4} \cdot \frac{5}{2} \cdot \frac{NO}{OA} = 1
158NOOA=1\frac{15}{8} \cdot \frac{NO}{OA} = 1
NOOA=815\frac{NO}{OA} = \frac{8}{15}
よって、AO:ON = 15:8
次に、メネラウスの定理を用いて、CO:OMの比を求める。
三角形BCMと直線ANについてメネラウスの定理を用いると、
BNNCCAAPPOOB=1\frac{BN}{NC} \cdot \frac{CA}{AP} \cdot \frac{PO}{OB} = 1
3273AOON=1\frac{3}{2} \cdot \frac{7}{3} \cdot \frac{AO}{ON} = 1
BMMAAOONNCCB=1\frac{BM}{MA} \cdot \frac{AO}{ON} \cdot \frac{NC}{CB} = 1
21AOON25=1\frac{2}{1} \cdot \frac{AO}{ON} \cdot \frac{2}{5} = 1
AOON=54\frac{AO}{ON} = \frac{5}{4}
三角形ABNと直線CMについてメネラウスの定理を用いると、
AMMBBCCNNOOA=1\frac{AM}{MB} \cdot \frac{BC}{CN} \cdot \frac{NO}{OA} = 1
1252NOOA=1\frac{1}{2} \cdot \frac{5}{2} \cdot \frac{NO}{OA} = 1
NOOA=45\frac{NO}{OA} = \frac{4}{5}
AOON=54\frac{AO}{ON} = \frac{5}{4}
三角形ABCと直線BOについてメネラウスの定理を用いると、
APPCCNNBBMMA=342321=1\frac{AP}{PC} \cdot \frac{CN}{NB} \cdot \frac{BM}{MA} = \frac{3}{4} \cdot \frac{2}{3} \cdot \frac{2}{1} = 1
AOON=54\frac{AO}{ON} = \frac{5}{4}よりAO:ON=5:4AO:ON = 5:4
三角形ABO:三角形BNO = 5:4
三角形ACO:三角形CNO = ?
面積比を考える。
AOP=1\triangle AOP = 1
APAC=37\frac{AP}{AC} = \frac{3}{7}
AOPAOC=APAC=37\frac{\triangle AOP}{\triangle AOC} = \frac{AP}{AC} = \frac{3}{7}
AOC=73AOP=731=73\triangle AOC = \frac{7}{3} \triangle AOP = \frac{7}{3} \cdot 1 = \frac{7}{3}
AOCABC=AOANACAC=AOAN=59\frac{\triangle AOC}{\triangle ABC} = \frac{AO}{AN} \cdot \frac{AC}{AC} = \frac{AO}{AN} = \frac{5}{9}
ABC=95AOC=9573=215\triangle ABC = \frac{9}{5} \triangle AOC = \frac{9}{5} \cdot \frac{7}{3} = \frac{21}{5}
AM:MB = 1:2 なので,AB = 3AM
BC:CN = 5:2 なので,BC = 5CN/2
AO:ON = 15:8
AOAN=1523\frac{AO}{AN} = \frac{15}{23}
APAC=37\frac{AP}{AC} = \frac{3}{7}
AMAB=13\frac{AM}{AB} = \frac{1}{3}
BNBC=35\frac{BN}{BC} = \frac{3}{5}
AOC=73AOP=73\triangle AOC = \frac{7}{3} \triangle AOP = \frac{7}{3}
AMABBNBC=1335=15\frac{AM}{AB} \cdot \frac{BN}{BC} = \frac{1}{3} \cdot \frac{3}{5} = \frac{1}{5}
ABC=20\triangle ABC = 20

3. 最終的な答え

20

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