(a) 標本データの平均値を計算します。
与えられたデータは、83, 84, 86, 95, 93, 96, 86, 91, 87, 90, 101, 76, 104, 90, 85 です。
データの個数は15個です。
平均値 xˉ は、データの総和をデータ数で割ることで求められます。 xˉ=1583+84+86+95+93+96+86+91+87+90+101+76+104+90+85 xˉ=151347=89.8 したがって、データの平均値は89.8です。
(b) 母平均 μ の95%信頼区間を計算します。 母分散は未知ですが、標本サイズが比較的大きい(n=15)ため、t分布の代わりに標準正規分布を用いた近似が可能です。
問題文にも、標準正規分布の上側2.5%点 z0.025=1.96 を使用するように指示されています。 信頼区間は、次の式で計算できます。
xˉ±zα/2ns ここで、
zα/2 は標準正規分布の上側α/2パーセント点(この問題では1.96)、 s=n−1∑i=1n(xi−xˉ)2 s=15−1(83−89.8)2+(84−89.8)2+(86−89.8)2+(95−89.8)2+(93−89.8)2+(96−89.8)2+(86−89.8)2+(91−89.8)2+(87−89.8)2+(90−89.8)2+(101−89.8)2+(76−89.8)2+(104−89.8)2+(90−89.8)2+(85−89.8)2 s=1446.24+33.64+14.44+27.04+10.24+38.44+14.44+1.44+7.84+0.04+125.44+190.44+201.64+0.04+23.04 s=14734.4=52.457≈7.24 したがって、標本標準偏差は約7.24です。
次に、信頼区間を計算します。
xˉ±zα/2ns=89.8±1.96⋅157.24 =89.8±1.96⋅3.8737.24≈89.8±1.96⋅1.869≈89.8±3.66 信頼区間の下限は 89.8−3.66=86.14 信頼区間の上限は 89.8+3.66=93.46 したがって、95%信頼区間は約 (86.14, 93.46) です。選択肢の中で最も近いのは (86.3, 93.3) です。