三角形ABCにおいて、$\angle BAC = 75^\circ$, $\angle ABC = 45^\circ$ であり、外接円の半径は2である。点Aから辺BCに垂線AHを下ろす。 (1) 辺ABの長さ、垂線AHの長さ、三角形ABCの面積を求める。 (2) 点Cを含まない弧AB上に、AD:BD = 5:3となる点Dをとる。BDの長さ、sin∠BCDの値、DE/EHの値を求める。

幾何学三角形正弦定理円周角の定理垂線面積
2025/7/12

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、BAC=75\angle BAC = 75^\circ, ABC=45\angle ABC = 45^\circ であり、外接円の半径は2である。点Aから辺BCに垂線AHを下ろす。
(1) 辺ABの長さ、垂線AHの長さ、三角形ABCの面積を求める。
(2) 点Cを含まない弧AB上に、AD:BD = 5:3となる点Dをとる。BDの長さ、sin∠BCDの値、DE/EHの値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、ACB\angle ACBを求める。三角形の内角の和は180度なので、ACB=1807545=60\angle ACB = 180^\circ - 75^\circ - 45^\circ = 60^\circである。
正弦定理より、
ABsinC=2R\frac{AB}{\sin{C}} = 2R
AB=2RsinC=2×2×sin60=4×32=23AB = 2R \sin{C} = 2 \times 2 \times \sin{60^\circ} = 4 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 2\sqrt{3}
次に、AHの長さを求める。ABC=45\angle ABC = 45^\circより、三角形ABHはAHB=90\angle AHB = 90^\circの直角三角形なので、sin45=AHAB\sin{45^\circ} = \frac{AH}{AB}
AH=ABsin45=23×22=6AH = AB \sin{45^\circ} = 2\sqrt{3} \times \frac{\sqrt{2}}{2} = \sqrt{6}
最後に、三角形ABCの面積を求める。ABC=45\angle ABC = 45^\circ, ACB=60\angle ACB = 60^\circである。正弦定理よりACsinB=2R\frac{AC}{\sin{B}} = 2Rだから
AC=2RsinB=2×2×sin45=4×22=22AC = 2R \sin{B} = 2 \times 2 \times \sin{45^\circ} = 4 \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 2\sqrt{2}
三角形ABCの面積は12×BC×AH\frac{1}{2} \times BC \times AHで求められる。BCの長さを求めるために正弦定理を使うと、
BCsinA=2R\frac{BC}{\sin{A}} = 2R
BC=2RsinA=4sin75=4sin(45+30)=4(sin45cos30+cos45sin30)=4(22×32+22×12)=4(6+24)=6+2BC = 2R \sin{A} = 4 \sin{75^\circ} = 4 \sin{(45^\circ + 30^\circ)} = 4 (\sin{45^\circ}\cos{30^\circ} + \cos{45^\circ}\sin{30^\circ}) = 4 (\frac{\sqrt{2}}{2} \times \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \times \frac{1}{2}) = 4 (\frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}) = \sqrt{6} + \sqrt{2}
したがって、三角形ABCの面積は
12×(6+2)×6=12(6+12)=12(6+23)=3+3\frac{1}{2} \times (\sqrt{6} + \sqrt{2}) \times \sqrt{6} = \frac{1}{2} (6 + \sqrt{12}) = \frac{1}{2} (6 + 2\sqrt{3}) = 3 + \sqrt{3}
(2)
ABの円周角の定理より、ADB=ACB=60\angle ADB = \angle ACB = 60^\circ
AD:BD = 5:3より、BD=38AB=38×23=334BD = \frac{3}{8}AB = \frac{3}{8} \times 2\sqrt{3} = \frac{3\sqrt{3}}{4}
円周角の定理より、BCD=BAD\angle BCD = \angle BADABD=ABC=45\angle ABD = \angle ABC = 45^\circ
三角形ABDにおいて、ADsin45=BDsinBAD\frac{AD}{\sin{45^\circ}} = \frac{BD}{\sin{\angle BAD}}
ADBD=sin45sinBCD=53\frac{AD}{BD} = \frac{\sin{45^\circ}}{\sin{\angle BCD}} = \frac{5}{3}
sinBCD=35sin45=35×22=3210\sin{\angle BCD} = \frac{3}{5} \sin{45^\circ} = \frac{3}{5} \times \frac{\sqrt{2}}{2} = \frac{3\sqrt{2}}{10}
三角形DBEと三角形AHEは相似。DEEH=BDAH×sin(DBE)sin(HAE)\frac{DE}{EH} = \frac{BD}{AH} \times \frac{\sin(\angle DBE)}{\sin(\angle HAE)}

3. 最終的な答え

13: 232\sqrt{3}
14: 6\sqrt{6}
15: 3+33+\sqrt{3}
16: 334\frac{3\sqrt{3}}{4}
17: 3210\frac{3\sqrt{2}}{10}
18: 3/5

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