正弦定理は、三角形において、各辺の長さとその対角の正弦の比が一定であるという定理です。
三角形ABCにおいて、各辺の長さをそれぞれa,b,cとし、対応する対角の大きさをそれぞれA,B,Cとします。このとき、正弦定理は以下のように表されます。 sinAa=sinBb=sinCc=2R 以下、証明を行います。
三角形ABCの外接円の中心をOとします。
円周角の定理より、∠BOC=2Aです。 また、線分BOとCOは外接円の半径なので、BO=CO=Rです。 三角形BOCは二等辺三角形なので、OからBCに下ろした垂線はBCを二等分します。この垂線の足をMとすると、∠BOM=21∠BOC=Aとなります。 直角三角形BOMにおいて、sinA=BOBM=Ra/2=2Raが成り立ちます。 したがって、
sinAa=2R sinBb=2R sinCc=2R が成り立つことが証明できます。
したがって、
sinAa=sinBb=sinCc=2R が成り立ちます。