一辺の長さが2の正四面体OABCがある。頂点Oから平面ABCに下ろした垂線をOHとする。直線OHを軸として正四面体OABCを回転させたとき、三角形OABの周および内部が通過する部分の体積を求める。

幾何学正四面体体積回転体三平方の定理三角関数
2025/7/13

1. 問題の内容

一辺の長さが2の正四面体OABCがある。頂点Oから平面ABCに下ろした垂線をOHとする。直線OHを軸として正四面体OABCを回転させたとき、三角形OABの周および内部が通過する部分の体積を求める。

2. 解き方の手順

まず、正四面体OABCにおいて、Oから平面ABCに下ろした垂線OHの長さを求める。正三角形ABCの中心をHとすると、AHは正三角形ABCの外接円の半径である。正三角形ABCの一辺の長さは2なので、正三角形ABCの面積は34×22=3\frac{\sqrt{3}}{4} \times 2^2 = \sqrt{3}となる。また、正三角形ABCの外接円の半径は、23\frac{2}{\sqrt{3}}である。
次に、三角形OAHにおいて、三平方の定理より、
OH2=OA2AH2=22(23)2=443=83OH^2 = OA^2 - AH^2 = 2^2 - (\frac{2}{\sqrt{3}})^2 = 4 - \frac{4}{3} = \frac{8}{3}
よって、OH=83=223=263OH = \sqrt{\frac{8}{3}} = \frac{2\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{2\sqrt{6}}{3}
三角形OABをOHを軸に回転させると、円錐を2つ繋げたような立体ができる。この立体の体積を求める。OからABに下ろした垂線の足をMとすると、OMは正四面体の高さの半分であるから、OM=2212=3OM = \sqrt{2^2 - 1^2} = \sqrt{3}となる。AM=1であり、MからOHに下ろした垂線の足をNとする。三角形OAMにおいて、回転軸からの距離MNを求める必要がある。AOH=θ\angle AOH = \thetaとすると、tanθ=AHOH=2/326/3=12\tan \theta = \frac{AH}{OH} = \frac{2/\sqrt{3}}{2\sqrt{6}/3} = \frac{1}{\sqrt{2}}
MN=AM×sin(π/2θ)MN = AM \times \sin (\pi/2 - \theta)OA×sinθ=AMOA \times \sin \theta = AMなので、sinθ=AMOA=12\sin \theta = \frac{AM}{OA} = \frac{1}{2}、したがってθ=π/6=30\theta = \pi/6 = 30^\circなので、cos(θ)=32\cos(\theta) = \frac{\sqrt{3}}{2}である。
三角形OABはOHを軸として回転するので、回転体の体積は、線分ABが回転してできる円の半径をr, AB=2とすると、
V=13πr2hV= \frac{1}{3} \pi r^2 hから計算される。
このときr=AM=1r=AM = 1なので、OM=3OM = \sqrt{3}OH=263OH = \frac{2 \sqrt{6}}{3}
AB2=htan(θ),tan(θ)=1/2\frac{AB}{2} = h \tan (\theta), \tan(\theta)=1/\sqrt{2}, r=1r = 1
OH周りで回転する図形の体積は、2つの円錐を組み合わせたものであり、求める体積Vは
V=π(OM2HM2)HM=π(OA2/4)OH=π(3)213OH2/3=2/3(π×2/3)π=26π/9V = \pi (OM^2 - HM^2)* HM = \pi(OA^2/4) OH = \pi (\sqrt{3})^2 \frac{1}{3} OH *2/3 = 2/3 (\pi \times 2/3) \pi = 2 \sqrt{6} \pi/ 9

3. 最終的な答え

269π\frac{2\sqrt{6}}{9}\pi

「幾何学」の関連問題

三角形ABCの各辺またはその延長上に点P, Q, Rがあるとき、右の図のような位置関係にある場合にも、チェバの定理が成り立つことを証明する問題です。チェバの定理とは、三角形ABCにおいて、AからBCへ...

チェバの定理メネラウスの定理三角形
2025/7/13

三角形ABCの各辺またはその延長上に点P, Q, Rがあるとき、図のような位置関係にある場合に、ある定理が成り立つことを証明する問題です。この問題文だけでは何の定理を証明するのかが不明確ですが、図の点...

チェバの定理三角形幾何学的証明
2025/7/13

座標空間に2点A(0, 1, 0), B(2, 0, 1)がある。線分ABをx軸のまわりに回転して得られる立体と、2平面$x = 0, x = 2$で囲まれる部分の体積を求めよ。

回転体体積積分空間ベクトル
2025/7/13

三角形ABCの各辺、またはその延長線上に点P, Q, Rがあるとき、右図のような位置にある場合にも、ある定理が成り立つことを証明する問題です。ただし、問題文に定理の内容が明記されていません。図から推測...

幾何学チェバの定理証明三角形
2025/7/13

三角形ABCの各辺またはその延長上に点P, Q, Rがあるとき、チェバの定理が成り立つことを証明する問題です。チェバの定理とは、三角形ABCにおいて、頂点A, B, Cからそれぞれ対辺またはその延長線...

幾何学チェバの定理メネラウスの定理三角形証明
2025/7/13

三角形ABCの各辺の延長と直線が点P, Q, Rで交わる時、メネラウスの定理が成り立つことを証明せよ。

幾何学メネラウスの定理三角形相似
2025/7/13

三角形ABCの各辺またはその延長上に点P, Q, Rがあるとき、チェバの定理が成り立つことを証明する。つまり、$\frac{AP}{PB} \cdot \frac{BR}{RC} \cdot \fra...

チェバの定理三角形面積比幾何学的証明
2025/7/13

三角形ABCの各辺の延長と直線がそれぞれ点P, Q, Rで交わっている。このとき、以下の定理が成り立つことを証明する。 チェバの定理の逆: $\frac{AP}{PB} \cdot \frac{BQ}...

幾何学三角形メネラウスの定理証明
2025/7/13

問題6と問題7の2つの問題があります。 問題6は、2点A(1, 2)、B(5, 4)が与えられたとき、以下の点の座標を求める問題です。 (1) 線分ABを3:1に外分する点Pの座標 (2) 線分ABを...

座標外分点重心ベクトル
2025/7/13

問題は、2点 $A(-2, 7)$ と $B(4, 1)$ が与えられたとき、以下の点の座標を求める問題です。 (1) 線分 $AB$ を $2:1$ に内分する点 $P$ (2) 線分 $AB$ を...

座標平面線分内分点中点
2025/7/13