右図のような道路において、P地点から出発し、規則に従って進むとき、以下の問いに答える問題です。 (1) A地点に到達する確率を求める。 (2) B地点に到達する確率を求め、A, B, Cのいずれかの地点に到達した場合に得られる点数を用いて、このゲームで得られる点数の期待値を求める。 規則: (I) 南に進んでいるとき、分岐点に着いたら、サイコロを投げて4以下の目が出たら東または西に進み、5以上の目が出たら直進する。 (II) 東または西に進んでいるとき、分岐点に着いたら必ず曲がり、南に進む。

確率論・統計学確率期待値確率の加法定理サイコロ
2025/7/13
## 問題の解説

1. **問題の内容**

右図のような道路において、P地点から出発し、規則に従って進むとき、以下の問いに答える問題です。
(1) A地点に到達する確率を求める。
(2) B地点に到達する確率を求め、A, B, Cのいずれかの地点に到達した場合に得られる点数を用いて、このゲームで得られる点数の期待値を求める。
規則:
(I) 南に進んでいるとき、分岐点に着いたら、サイコロを投げて4以下の目が出たら東または西に進み、5以上の目が出たら直進する。
(II) 東または西に進んでいるとき、分岐点に着いたら必ず曲がり、南に進む。

2. **解き方の手順**

(1) A地点に到達する確率
* PからAへ直接進む場合:サイコロを投げて5以上の目が出る必要があるので、確率は26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
* Pから東に進み、その後Aに進む場合:サイコロを投げて4以下の目が出た後、再びサイコロを投げて4以下の目が出れば良い。確率は46×46=23×23=49\frac{4}{6} \times \frac{4}{6} = \frac{2}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{4}{9}
* Pから西に進み、その後Aに進む場合:サイコロを投げて4以下の目が出た後、再びサイコロを投げて5以上の目が出れば良い。確率は46×26=23×13=29\frac{4}{6} \times \frac{2}{6} = \frac{2}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{9}
したがって、Aに到達する確率は、13+49+29=39+49+29=99=1\frac{1}{3} + \frac{4}{9} + \frac{2}{9} = \frac{3}{9} + \frac{4}{9} + \frac{2}{9} = \frac{9}{9} = 1 となり、誤り。PからAには到達しないので確率0
* Pから東へ行き、その後Aへ行く確率は、46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}。さらに東からAへ必ず曲がる必要があるので確率1。故に23×1=23\frac{2}{3} \times 1 = \frac{2}{3}。しかし、東から必ず南へ行くので、Aにはたどり着かない。確率は0。
* Pから西へ行き、その後Aへ行く確率は、46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}。さらに西からAへ必ず曲がる必要があるので確率1。故に23×1=23\frac{2}{3} \times 1 = \frac{2}{3}。しかし、西から必ず南へ行くので、Aにはたどり着かない。確率は0。
したがってAに到達する確率:0
(2) B地点に到達する確率
* PからBへ直接進む場合:サイコロを投げて5以上の目が出る必要があるので、確率は26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
* Pから東に進み、その後Bに進む場合:サイコロを投げて4以下の目が出た後、Bへ進むには必ず曲がって南へ行くので、Bにたどり着けない。確率は0
* Pから西に進み、その後Bに進む場合:サイコロを投げて4以下の目が出た後、Bへ進むには必ず曲がって南へ行くので、Bにたどり着けない。確率は0
したがってBに到達する確率は、13+0+0=13\frac{1}{3} + 0 + 0 = \frac{1}{3}
C地点に到達する確率
* PからCへ直接進む場合:サイコロを投げて5以上の目が出る必要があるので、直進してB地点へ行くしかない。よってCにはたどり着けない。
* Pから東へ行き、その後Cへ行く場合:サイコロを投げて4以下の目が出た後、必ず曲がって南へ行くので、Cにはたどり着けない。確率は0
* Pから西へ行き、その後Cへ行く場合:サイコロを投げて4以下の目が出た後、必ず曲がって南へ行くので、Cにはたどり着けない。確率は0
したがってCに到達する確率は、0
Aに到着する確率は0、Bに到着する確率は1/3、Cに到着する確率は0。
Aに到着したら1点、Bに到着したら2点、Cに到着したら3点なので、期待値は 0×1+13×2+0×3=230 \times 1 + \frac{1}{3} \times 2 + 0 \times 3 = \frac{2}{3}

3. **最終的な答え**

(1) A地点に到達する確率:0
(2) B地点に到達する確率:13\frac{1}{3}
ゲームで得られる点数の期待値:23\frac{2}{3}

「確率論・統計学」の関連問題

サイコロを2回投げたとき、出た目の和が12になる確率を求めます。

確率サイコロ場合の数
2025/7/18

サイコロを2回投げたとき、2つの出た目の和が5の倍数になる確率を求める問題です。

確率サイコロ場合の数確率の計算
2025/7/18

1, 2, 3, 4 の4枚のカードから2枚を選んで2桁の整数を作るとき、作った整数が4の倍数になる確率を求める問題です。

確率場合の数整数倍数
2025/7/18

1, 2, 4, 5, 7の5枚のカードから2枚を選んで2桁の整数を作るとき、偶数ができる確率を求める問題です。

確率組み合わせ偶数場合の数
2025/7/18

4枚のカード(3, 5, 6, 9)から2枚を選んで2桁の整数を作るとき、作られた整数が5の倍数となる確率を求める問題です。

確率順列倍数場合の数
2025/7/18

4枚の硬貨を同時に投げるとき、すべての硬貨が表となる確率を求めよ。

確率コイン事象
2025/7/18

大小2つのサイコロを順に投げるとき、小さいサイコロの目が大きいサイコロの目よりも小さくなる確率を求めます。

確率サイコロ場合の数
2025/7/18

4枚のカード(2, 4, 5, 9)から1枚ずつ、計2枚引いて2桁の整数を作ります。ただし、引いたカードは毎回元に戻します。できた2桁の整数が偶数になる確率を求めます。

確率場合の数偶数組み合わせ
2025/7/18

7枚のカード(A~G)があり、A, B, Cは赤色、D, E, F, Gは白色です。この中から4枚のカードを取り出すとき、取り出した4枚のうち1枚だけが白色である確率を求めます。

確率組み合わせ二項係数
2025/7/18

4枚のカード(2, 3, 6, 8)から2枚のカードを続けて引く。1枚目のカードの数を2枚目のカードの数で割り切れる確率を求める。ただし、引いたカードは元に戻さない。

確率組み合わせ割り算
2025/7/18