次の極限を求めます。 $\lim_{x\to 1} \frac{\log x}{x-1}$ ただし、$\log x$ は自然対数とします。

解析学極限ロピタルの定理自然対数微分
2025/7/13

1. 問題の内容

次の極限を求めます。
limx1logxx1\lim_{x\to 1} \frac{\log x}{x-1}
ただし、logx\log x は自然対数とします。

2. 解き方の手順

この極限は 00\frac{0}{0} の不定形なので、ロピタルの定理を使うことができます。ロピタルの定理とは、limxaf(x)g(x)\lim_{x\to a} \frac{f(x)}{g(x)}00\frac{0}{0} または \frac{\infty}{\infty} の不定形であるとき、limxaf(x)g(x)=limxaf(x)g(x)\lim_{x\to a} \frac{f(x)}{g(x)} = \lim_{x\to a} \frac{f'(x)}{g'(x)} が成り立つというものです(ただし、右辺の極限が存在することが前提です)。
この問題では、f(x)=logxf(x) = \log xg(x)=x1g(x) = x - 1 とおくと、f(x)=1xf'(x) = \frac{1}{x}g(x)=1g'(x) = 1 となります。
したがって、
limx1logxx1=limx11x1=limx11x\lim_{x\to 1} \frac{\log x}{x-1} = \lim_{x\to 1} \frac{\frac{1}{x}}{1} = \lim_{x\to 1} \frac{1}{x}
x1x \to 1 のとき、1/x11/x \to 1 なので、
limx11x=1\lim_{x\to 1} \frac{1}{x} = 1

3. 最終的な答え

limx1logxx1=1\lim_{x\to 1} \frac{\log x}{x-1} = 1

「解析学」の関連問題

与えられた級数 $\sum_{k=1}^{n} \left(-\frac{1}{3}\right)^k$ の和を求めます。

級数等比数列無限級数
2025/7/13

曲線 $y = x^3 + 5x$ 上の点 $(1, 1)$ から引かれた接線の方程式と接点の座標を求める問題です。ただし、与えられた点(1, 1)は曲線上にありません。曲線上の点から引かれる接線では...

微分接線導関数方程式
2025/7/13

関数 $z = ax^2 - bxy + cy^2$ の2階の偏導関数、つまり $\frac{\partial^2 z}{\partial x^2}$, $\frac{\partial^2 z}{\p...

偏微分2階偏導関数多変数関数
2025/7/13

曲線 $y = x^2 + 2x + 1$ 上の点から $(1, 0)$ に引かれた接線の方程式と接点の座標を求める問題です。

微分接線二次関数方程式
2025/7/13

曲線 $y = x^3 + x^2 - x - 1$ 上の点 $(1, 0)$ における接線の方程式を求める問題です。

接線微分導関数点における接線
2025/7/13

与えられた曲線 $y = -x^3 + x^2 + 1$ 上の点 $(1, 1)$ における接線の方程式を求める問題です。

微分接線曲線微分法
2025/7/13

曲線 $y = x^3 - x$ 上の点 $(1, 0)$ における接線の方程式を求める問題です。

微分接線導関数関数のグラフ
2025/7/13

問題文は、関数 $z = \sqrt{x^2 + y^2}$ の点 $(1, 1, \sqrt{2})$ における接平面を求める問題と、$z = 4\arctan(\frac{y}{x})$ の点 $...

偏微分接平面多変数関数
2025/7/13

次の2つの関数について、指定された範囲における最大値と最小値、およびそのときの $\theta$ の値を求める問題です。 (1) $y = \sin{\theta} + \sqrt{3} \cos{\...

三角関数三角関数の合成最大値最小値範囲
2025/7/13

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、方程式 $\sin \theta - \sqrt{3}\cos \theta = -1$ を解く。

三角関数三角関数の合成方程式
2025/7/13