## 問題171 (1)
1. 問題の内容
平面上の3点(0, 0), (a, 1), (b, -2) が正三角形の頂点となるような正の実数 を求めます。
2. 解き方の手順
正三角形の性質として、すべての辺の長さが等しいことを利用します。
3点間の距離の公式を用いて、それぞれの辺の長さを求め、それらが等しいという式を立てます。
まず、点(0, 0)と(a, 1)の間の距離を求めます。
次に、点(0, 0)と(b, -2)の間の距離を求めます。
最後に、点(a, 1)と(b, -2)の間の距離を求めます。
正三角形であるためには、上記の3つの距離がすべて等しくなければなりません。
したがって、次の2つの式が成り立ちます。
それぞれの式を2乗して整理します。
上記の式をさらに整理します。
2つ目の式から、 が得られます。
1つ目の式を因数分解すると、 となります。
より、。
より、。
or .
は正の実数なので、
3. 最終的な答え
,
## 問題171 (2)
1. 問題の内容
座標平面上の3点P(1, 2), Q(3, -2), R(4, 1)を頂点とする平行四辺形のもう1つの頂点となりうる点の座標をすべて求めます。
2. 解き方の手順
平行四辺形において、向かい合う辺は平行で長さが等しいという性質を利用します。
P, Q, Rの3点を頂点とする平行四辺形は3種類考えられます。
それぞれの場合について、残りの頂点の座標を求めます。
(i) PQを1つの辺とする場合
このとき、PRまたはQRが別の辺になります。
(i-a) PQとPRを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点をSとすると、
よってS(2, 5)
(i-b) PQとQRを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点をTとすると、
よってT(0, -1)
(ii) PRを1つの辺とする場合
このとき、PQまたはRQが別の辺になります。
(ii-a) PRとPQを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点はQからみたPの逆側にSがあるので、さきほど求めたS(2,5)になる。
(ii-b) PRとRQを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点をUとすると、
。 さきほど求めたS(2,5)
平行四辺形の対角線の中点は一致するので、中点の座標を利用して残りの頂点を求めることもできます。
PQを対角線とする場合、中点は。Rを挟んで反対側の点をS(x, y)とすると、RSの中点も(2, 0)になるので、
より、 よってS(0, -1)。
PRを対角線とする場合、中点は。Qを挟んで反対側の点をT(x, y)とすると、QTの中点もになるので、
より、 よってT(2, 5)。
QRを対角線とする場合、中点は。Pを挟んで反対側の点をU(x, y)とすると、PUの中点もになるので、
より、 よってU(6, -3)。
3. 最終的な答え
(0, -1), (2, 5), (6, -3)