平面上の3点(0, 0), (a, 1), (b, -2) が正三角形の頂点となるような正の実数 $a, b$ を求めます。

幾何学正三角形距離平行四辺形座標平面ベクトル
2025/7/13
## 問題171 (1)

1. 問題の内容

平面上の3点(0, 0), (a, 1), (b, -2) が正三角形の頂点となるような正の実数 a,ba, b を求めます。

2. 解き方の手順

正三角形の性質として、すべての辺の長さが等しいことを利用します。
3点間の距離の公式を用いて、それぞれの辺の長さを求め、それらが等しいという式を立てます。
まず、点(0, 0)と(a, 1)の間の距離を求めます。
(a0)2+(10)2=a2+1\sqrt{(a-0)^2 + (1-0)^2} = \sqrt{a^2 + 1}
次に、点(0, 0)と(b, -2)の間の距離を求めます。
(b0)2+(20)2=b2+4\sqrt{(b-0)^2 + (-2-0)^2} = \sqrt{b^2 + 4}
最後に、点(a, 1)と(b, -2)の間の距離を求めます。
(ba)2+(21)2=(ba)2+9\sqrt{(b-a)^2 + (-2-1)^2} = \sqrt{(b-a)^2 + 9}
正三角形であるためには、上記の3つの距離がすべて等しくなければなりません。
したがって、次の2つの式が成り立ちます。
a2+1=b2+4\sqrt{a^2 + 1} = \sqrt{b^2 + 4}
a2+1=(ba)2+9\sqrt{a^2 + 1} = \sqrt{(b-a)^2 + 9}
それぞれの式を2乗して整理します。
a2+1=b2+4a^2 + 1 = b^2 + 4
a2+1=(ba)2+9a^2 + 1 = (b-a)^2 + 9
上記の式をさらに整理します。
a2b2=3a^2 - b^2 = 3
a2(b22ab+a2)=8a^2 - (b^2 - 2ab + a^2) = 8
2つ目の式から、2abb2=82ab - b^2 = 8 が得られます。
1つ目の式を因数分解すると、(ab)(a+b)=3(a-b)(a+b) = 3 となります。
a2b2=3a^2 - b^2 = 3 より、a2=b2+3a^2 = b^2 + 3
2abb2=82ab - b^2 = 8 より、2ab=b2+82ab = b^2 + 8
4a2b2=(b2+8)24a^2b^2 = (b^2 + 8)^2
4(b2+3)b2=(b2+8)24(b^2+3)b^2 = (b^2 + 8)^2
4b4+12b2=b4+16b2+644b^4+12b^2 = b^4 + 16b^2 + 64
3b44b264=03b^4 - 4b^2 - 64 = 0
b2=4±16+43646=4±7846=4±286b^2 = \frac{4 \pm \sqrt{16 + 4*3*64}}{6} = \frac{4 \pm \sqrt{784}}{6} = \frac{4 \pm 28}{6}
b2=326=163b^2 = \frac{32}{6} = \frac{16}{3} or b2=246=4b^2 = \frac{-24}{6} = -4.
bbは正の実数なので、b=163=43=433b = \sqrt{\frac{16}{3}} = \frac{4}{\sqrt{3}} = \frac{4\sqrt{3}}{3}
a2=b2+3=163+3=16+93=253a^2 = b^2 + 3 = \frac{16}{3} + 3 = \frac{16+9}{3} = \frac{25}{3}
a=253=53=533a = \sqrt{\frac{25}{3}} = \frac{5}{\sqrt{3}} = \frac{5\sqrt{3}}{3}

3. 最終的な答え

a=533a = \frac{5\sqrt{3}}{3}, b=433b = \frac{4\sqrt{3}}{3}
## 問題171 (2)

1. 問題の内容

座標平面上の3点P(1, 2), Q(3, -2), R(4, 1)を頂点とする平行四辺形のもう1つの頂点となりうる点の座標をすべて求めます。

2. 解き方の手順

平行四辺形において、向かい合う辺は平行で長さが等しいという性質を利用します。
P, Q, Rの3点を頂点とする平行四辺形は3種類考えられます。
それぞれの場合について、残りの頂点の座標を求めます。
(i) PQを1つの辺とする場合
このとき、PRまたはQRが別の辺になります。
(i-a) PQとPRを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点をSとすると、
PS=QR\overrightarrow{PS} = \overrightarrow{QR}
(x1,y2)=(43,1(2))=(1,3)(x-1, y-2) = (4-3, 1-(-2)) = (1, 3)
x=2,y=5x = 2, y = 5 よってS(2, 5)
(i-b) PQとQRを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点をTとすると、
PT=RQ\overrightarrow{PT} = \overrightarrow{RQ}
(x1,y2)=(34,21)=(1,3)(x-1, y-2) = (3-4, -2-1) = (-1, -3)
x=0,y=1x = 0, y = -1 よってT(0, -1)
(ii) PRを1つの辺とする場合
このとき、PQまたはRQが別の辺になります。
(ii-a) PRとPQを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点はQからみたPの逆側にSがあるので、さきほど求めたS(2,5)になる。
(ii-b) PRとRQを辺とする平行四辺形の場合、もう一つの頂点をUとすると、
PU=QR\overrightarrow{PU} = \overrightarrow{QR}
RU=QP\overrightarrow{RU} = \overrightarrow{QP}
(x4,y1)=(13,2(2))=(2,4)(x-4, y-1) = (1-3, 2-(-2)) = (-2, 4)
x=2,y=5x=2, y=5。 さきほど求めたS(2,5)
平行四辺形の対角線の中点は一致するので、中点の座標を利用して残りの頂点を求めることもできます。
PQを対角線とする場合、中点は(1+32,222)=(2,0)(\frac{1+3}{2}, \frac{2-2}{2}) = (2, 0)。Rを挟んで反対側の点をS(x, y)とすると、RSの中点も(2, 0)になるので、(4+x2,1+y2)=(2,0)(\frac{4+x}{2}, \frac{1+y}{2}) = (2, 0)
4+x=4,1+y=04+x = 4, 1+y = 0より、x=0,y=1x = 0, y = -1 よってS(0, -1)。
PRを対角線とする場合、中点は(1+42,2+12)=(52,32)(\frac{1+4}{2}, \frac{2+1}{2}) = (\frac{5}{2}, \frac{3}{2})。Qを挟んで反対側の点をT(x, y)とすると、QTの中点も(52,32)(\frac{5}{2}, \frac{3}{2})になるので、(3+x2,2+y2)=(52,32)(\frac{3+x}{2}, \frac{-2+y}{2}) = (\frac{5}{2}, \frac{3}{2})
3+x=5,2+y=33+x = 5, -2+y = 3より、x=2,y=5x = 2, y = 5 よってT(2, 5)。
QRを対角線とする場合、中点は(3+42,2+12)=(72,12)(\frac{3+4}{2}, \frac{-2+1}{2}) = (\frac{7}{2}, -\frac{1}{2})。Pを挟んで反対側の点をU(x, y)とすると、PUの中点も(72,12)(\frac{7}{2}, -\frac{1}{2})になるので、(1+x2,2+y2)=(72,12)(\frac{1+x}{2}, \frac{2+y}{2}) = (\frac{7}{2}, -\frac{1}{2})
1+x=7,2+y=11+x = 7, 2+y = -1より、x=6,y=3x = 6, y = -3 よってU(6, -3)。

3. 最終的な答え

(0, -1), (2, 5), (6, -3)

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