2つの円の方程式が与えられています。 円1: $x^2 + y^2 - 2x + 4y = 0$ 円2: $x^2 + y^2 + 2x = 1$ (1) 2つの円が異なる2点で交わることを示す。 (2) 2つの円の交点をP, Qとするとき、2点P, Qと点(1, 0)を通る円の方程式を求める。 (3) 直線PQの方程式と弦PQの長さを求める。

幾何学円の方程式交点中心半径
2025/7/13
## 回答

1. 問題の内容

2つの円の方程式が与えられています。
円1: x2+y22x+4y=0x^2 + y^2 - 2x + 4y = 0
円2: x2+y2+2x=1x^2 + y^2 + 2x = 1
(1) 2つの円が異なる2点で交わることを示す。
(2) 2つの円の交点をP, Qとするとき、2点P, Qと点(1, 0)を通る円の方程式を求める。
(3) 直線PQの方程式と弦PQの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 2つの円が異なる2点で交わることを示す。
円1の中心と半径を求めます。
円1の方程式を平方完成すると、(x1)2+(y+2)2=5(x - 1)^2 + (y + 2)^2 = 5 となります。
よって、円1の中心は(1, -2)、半径は5\sqrt{5}です。
円2の中心と半径を求めます。
円2の方程式を平方完成すると、(x+1)2+y2=2(x + 1)^2 + y^2 = 2 となります。
よって、円2の中心は(-1, 0)、半径は2\sqrt{2}です。
中心間の距離を求めます。
中心間の距離は(1(1))2+(20)2=22+(2)2=8=22\sqrt{(1 - (-1))^2 + (-2 - 0)^2} = \sqrt{2^2 + (-2)^2} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}です。
半径の和を求めます。
半径の和は5+2\sqrt{5} + \sqrt{2}です。
半径の差の絶対値を求めます。
半径の差の絶対値は52=52|\sqrt{5} - \sqrt{2}| = \sqrt{5} - \sqrt{2}です。
異なる2点で交わる条件: |半径の差| < 中心間の距離 < 半径の和
52<22<5+2\sqrt{5} - \sqrt{2} < 2\sqrt{2} < \sqrt{5} + \sqrt{2} が成り立つことを確認します。
52.236\sqrt{5} \approx 2.236, 21.414\sqrt{2} \approx 1.414 より、
2.2361.414<2(1.414)<2.236+1.4142.236 - 1.414 < 2(1.414) < 2.236 + 1.414
0.822<2.828<3.650.822 < 2.828 < 3.65
これは正しいので、2つの円は異なる2点で交わります。
(2) 2つの円の交点P, Qと点(1, 0)を通る円の方程式を求める。
2つの円の交点を通る円の方程式は、x2+y22x+4y+k(x2+y2+2x1)=0x^2 + y^2 - 2x + 4y + k(x^2 + y^2 + 2x - 1) = 0 と表せます。
この円が点(1, 0)を通るので、代入します。
12+022(1)+4(0)+k(12+02+2(1)1)=01^2 + 0^2 - 2(1) + 4(0) + k(1^2 + 0^2 + 2(1) - 1) = 0
12+k(1+21)=01 - 2 + k(1 + 2 - 1) = 0
1+2k=0-1 + 2k = 0
2k=12k = 1
k=12k = \frac{1}{2}
これを代入して、
x2+y22x+4y+12(x2+y2+2x1)=0x^2 + y^2 - 2x + 4y + \frac{1}{2}(x^2 + y^2 + 2x - 1) = 0
2(x2+y22x+4y)+(x2+y2+2x1)=02(x^2 + y^2 - 2x + 4y) + (x^2 + y^2 + 2x - 1) = 0
2x2+2y24x+8y+x2+y2+2x1=02x^2 + 2y^2 - 4x + 8y + x^2 + y^2 + 2x - 1 = 0
3x2+3y22x+8y1=03x^2 + 3y^2 - 2x + 8y - 1 = 0
よって、求める円の方程式は 3x2+3y22x+8y1=03x^2 + 3y^2 - 2x + 8y - 1 = 0 です。
(3) 直線PQの方程式と弦PQの長さを求める。
直線PQの方程式は、2つの円の方程式の差をとることで求められます。
(x2+y22x+4y)(x2+y2+2x1)=0(x^2 + y^2 - 2x + 4y) - (x^2 + y^2 + 2x - 1) = 0
4x+4y+1=0-4x + 4y + 1 = 0
4x4y1=04x - 4y - 1 = 0
よって、直線PQの方程式は 4x4y1=04x - 4y - 1 = 0 です。
円2の中心(-1, 0)と直線4x4y1=04x - 4y - 1 = 0の距離dを求めます。
d=4(1)4(0)142+(4)2=4116+16=532=542=528d = \frac{|4(-1) - 4(0) - 1|}{\sqrt{4^2 + (-4)^2}} = \frac{|-4 - 1|}{\sqrt{16 + 16}} = \frac{5}{\sqrt{32}} = \frac{5}{4\sqrt{2}} = \frac{5\sqrt{2}}{8}
弦PQの長さlを求めます。
弦PQの長さはl=2r2d2l = 2\sqrt{r^2 - d^2} で求められます。ここで、r=2r = \sqrt{2}は円2の半径です。
l=2(2)2(528)2=225064=222532=2642532=23932=23942=3922=784l = 2\sqrt{(\sqrt{2})^2 - (\frac{5\sqrt{2}}{8})^2} = 2\sqrt{2 - \frac{50}{64}} = 2\sqrt{2 - \frac{25}{32}} = 2\sqrt{\frac{64 - 25}{32}} = 2\sqrt{\frac{39}{32}} = 2\frac{\sqrt{39}}{4\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{39}}{2\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{78}}{4}
よって、弦PQの長さは 784\frac{\sqrt{78}}{4} です。

3. 最終的な答え

(1) 2つの円は異なる2点で交わる(証明済み)。
(2) 2点P, Qと点(1, 0)を通る円の方程式: 3x2+3y22x+8y1=03x^2 + 3y^2 - 2x + 8y - 1 = 0
(3) 直線PQの方程式: 4x4y1=04x - 4y - 1 = 0
弦PQの長さ: 784\frac{\sqrt{78}}{4}

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