与えられた極限 $\lim_{x\to\infty} \frac{(4-b^2)x^2 + ax}{\sqrt{4x^2 + ax} + bx}$ が存在するための条件を求める問題です。特に、画像には $4-b^2 = 0$ である必要があると書かれています。

解析学極限関数の極限極限の存在条件ルート無限大
2025/4/2

1. 問題の内容

与えられた極限
limx(4b2)x2+ax4x2+ax+bx\lim_{x\to\infty} \frac{(4-b^2)x^2 + ax}{\sqrt{4x^2 + ax} + bx}
が存在するための条件を求める問題です。特に、画像には 4b2=04-b^2 = 0 である必要があると書かれています。

2. 解き方の手順

まず、極限が存在するための条件を考えます。
xx \to \infty のとき、分子の xx の次数が分母の xx の次数よりも大きいと、極限は \infty-\infty に発散してしまいます。したがって、極限が存在するためには、分子の xx の次数が分母の xx の次数以下である必要があります。
分母の xx の次数を調べます。4x2+ax+bx4x2+bx=2x+bx=(2+b)x\sqrt{4x^2+ax} + bx \approx \sqrt{4x^2} + bx = 2x + bx = (2+b)x なので、分母の xx の次数は1です。
もし 4b204-b^2 \neq 0 であれば、分子は (4b2)x2+ax(4b2)x2(4-b^2)x^2 + ax \approx (4-b^2)x^2となり、xx の次数は2となります。このとき、分子のxxの次数が分母のxxの次数より大きくなってしまうため、極限は発散します。
したがって、極限が存在するためには、4b2=04-b^2 = 0 である必要があります。
4b2=04 - b^2 = 0 より、b2=4b^2 = 4 なので、b=±2b = \pm 2 です。
このとき、極限は
limxax4x2+ax+bx=limxax4x2(1+a4x)+bx=limxax2x1+a4x+bx\lim_{x\to\infty} \frac{ax}{\sqrt{4x^2 + ax} + bx} = \lim_{x\to\infty} \frac{ax}{\sqrt{4x^2(1 + \frac{a}{4x})} + bx} = \lim_{x\to\infty} \frac{ax}{2x\sqrt{1+\frac{a}{4x}} + bx}
=limxax2x(1+a8x+...)+bx=limxax2x+bx+a4+...=limxa2+b=a2+b= \lim_{x\to\infty} \frac{ax}{2x(1 + \frac{a}{8x} + ...) + bx} = \lim_{x\to\infty} \frac{ax}{2x + bx + \frac{a}{4} + ...} = \lim_{x\to\infty} \frac{a}{2+b} = \frac{a}{2+b}
極限が存在するためには、この値が存在する必要があります。

3. 最終的な答え

極限が存在するためには、4b2=04-b^2 = 0 である必要があります。つまり、b=±2b = \pm 2 です。
b=2b = -2 の場合、分母が0になるため、極限は存在しません。
b=2b = 2 の場合、極限は a4\frac{a}{4} となります。
したがって、極限が存在するためには、b=2b = 2 であり、4b2=04 - b^2 = 0 が必要です。
画像の指示通り、4b2=04-b^2=0 が答えです。

「解析学」の関連問題