関数 $y = \frac{x-1}{x^3+1}$ を微分せよ。

解析学微分商の微分分数関数
2025/7/30

1. 問題の内容

関数 y=x1x3+1y = \frac{x-1}{x^3+1} を微分せよ。

2. 解き方の手順

この関数は商の形をしているので、商の微分公式を使います。商の微分公式は次の通りです。
(uv)=uvuvv2\left(\frac{u}{v}\right)' = \frac{u'v - uv'}{v^2}
ここで、u=x1u = x-1v=x3+1v = x^3+1 とおきます。すると、u=1u' = 1v=3x2v' = 3x^2 となります。
したがって、
y=(1)(x3+1)(x1)(3x2)(x3+1)2y' = \frac{(1)(x^3+1) - (x-1)(3x^2)}{(x^3+1)^2}
y=x3+1(3x33x2)(x3+1)2y' = \frac{x^3+1 - (3x^3-3x^2)}{(x^3+1)^2}
y=x3+13x3+3x2(x3+1)2y' = \frac{x^3+1 - 3x^3+3x^2}{(x^3+1)^2}
y=2x3+3x2+1(x3+1)2y' = \frac{-2x^3+3x^2+1}{(x^3+1)^2}
また、x3+1=(x+1)(x2x+1)x^3+1 = (x+1)(x^2-x+1)なので、x1x-1と約分できるか検討します。
x=1x=1のとき、2x3+3x2+1=2(1)3+3(1)2+1=2+3+1=20-2x^3+3x^2+1=-2(1)^3+3(1)^2+1=-2+3+1=2 \neq 0 なので、x1x-1と約分できません。
x=1x=-1のとき、2x3+3x2+1=2(1)3+3(1)2+1=2+3+1=60-2x^3+3x^2+1=-2(-1)^3+3(-1)^2+1=2+3+1=6 \neq 0 なので、x+1x+1と約分できません。

3. 最終的な答え

y=2x3+3x2+1(x3+1)2y' = \frac{-2x^3+3x^2+1}{(x^3+1)^2}

「解析学」の関連問題

整級数 $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{(n!)^2}{(2n)!} x^{2n-1}$ の収束半径を求めよ。

級数収束半径比の判定法
2025/7/31

点$(2, -2)$から曲線$y = -x^2 + 1$に引いた接線の方程式を求める問題です。

微分接線導関数二次関数
2025/7/31

## 問題の解答

極限三角関数指数関数加法定理
2025/7/31

数列 $a_n$ が $a_n = \frac{1}{n!} \int_0^1 t^n e^{-t} dt$ で定義されている。ただし、$e$ は自然対数の底である。以下の問いに答えよ。 (1) $a...

積分数列極限部分積分自然対数の底
2025/7/31

与えられた4つの整級数の収束半径を求める問題です。それぞれの級数は以下の通りです。 (1) $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{n!}{n^n}x^n$ (2) $\sum_{n=1...

級数収束半径比判定法冪根判定法極限
2025/7/31

はい、承知いたしました。問題の指示に従い、各問題について以下の形式で回答します。

積分部分分数分解置換積分平方完成三角関数指数関数対数関数逆三角関数
2025/7/31

半径 $r$ の円Oの周上に、中心角 $\theta$ に対する弧ABをとる。弧ABを2等分する点をCとし、線分OCと弦ABの交点をDとする。以下の極限を求める問題。 (1) $\lim_{\thet...

極限三角関数幾何
2025/7/31

次の極限を求めます。 $\lim_{x \to 0} \frac{\tan x}{\sin 3x}$

極限三角関数ロピタルの定理
2025/7/31

次の極限を計算します。 $\lim_{x \to -\infty} (x^3 - 2x + 3)$

極限多項式関数の極限
2025/7/31

与えられた級数 $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{(2n-1)!!}{(-2n)^n} x^{2n}$ の収束半径を求める問題です。

級数収束半径比の判定法
2025/7/31