1. 問題の内容
のとき、 が よりも急速に増大することを証明します。
2. 解き方の手順
において、 が よりも急速に増大することを示すには、極限 が 0 であることを示せば良いです。
を計算するために、ロピタルの定理を適用します。ロピタルの定理は、 の形が または である場合に適用できます。この場合、 および であるため、 の形なので、ロピタルの定理を適用できます。
を微分すると、
となります。
したがって、
となります。
この極限も の形なので、ロピタルの定理を再度適用できます。
が整数でない場合は、 回微分する必要があります。もし、 が整数であれば、 回微分すると、 の微分は定数になります。一般的に、 回ロピタルの定理を適用すると、
となります。
最終的に、 となる を選択すると、分子の の指数が負になります。つまり、分子は で 0 に収束します。一方、分母は なので、 に発散します。したがって、
ここで、 は定数、 です。
厳密には、 が整数か否かで場合分けして考えることもできますが、ロピタルの定理を繰り返すことで、最終的には分母の の増加速度が分子の のべき乗の増加速度を上回るため、極限は0になるという考え方で十分です。
3. 最終的な答え
したがって、 のとき、 は よりも急速に増大します。