問題は、与えられたグラフ(ノイズB)を表す関数 $y = 2\sin x + 2\cos x$ (①) について、グラフから読み取れる値 $a$ を求め、①の右辺を合成したときの係数 $b$ と位相 $c$ の正しい組み合わせを選択し、さらに、ノイズBを打ち消す波B'を表す関数 $y = -2\sin x - 2\cos x$ (②) の右辺を合成した式を求めるものです。

解析学三角関数関数の合成グラフ振幅位相
2025/7/13

1. 問題の内容

問題は、与えられたグラフ(ノイズB)を表す関数 y=2sinx+2cosxy = 2\sin x + 2\cos x (①) について、グラフから読み取れる値 aa を求め、①の右辺を合成したときの係数 bb と位相 cc の正しい組み合わせを選択し、さらに、ノイズBを打ち消す波B'を表す関数 y=2sinx2cosxy = -2\sin x - 2\cos x (②) の右辺を合成した式を求めるものです。

2. 解き方の手順

(エ) aa の値を求める:
グラフから、aa は関数の最大値を与える yy の値であることがわかります。関数 y=2sinx+2cosxy = 2\sin x + 2\cos x を合成すると、
y=22sin(x+π4)y = 2\sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4}) となります。従って、aa222\sqrt{2} です。
(オ) bbcc の値を求める:
関数 y=2sinx+2cosxy = 2\sin x + 2\cos x を合成します。
y=22+22sin(x+α)y = \sqrt{2^2 + 2^2} \sin(x + \alpha)
y=8sin(x+α)y = \sqrt{8} \sin(x + \alpha)
y=22sin(x+α)y = 2\sqrt{2} \sin(x + \alpha)
ここで、cosα=222=12\cos \alpha = \frac{2}{2\sqrt{2}} = \frac{1}{\sqrt{2}}sinα=222=12\sin \alpha = \frac{2}{2\sqrt{2}} = \frac{1}{\sqrt{2}} より、α=π4\alpha = \frac{\pi}{4} です。
よって、y=22sin(x+π4)y = 2\sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4}) となり、b=22b = 2\sqrt{2}, c=π4c = \frac{\pi}{4} となります。
選択肢の中から、b=22b = 2\sqrt{2}, c=π4c = \frac{\pi}{4} となるものを選ぶと、(1)が該当します。しかし、グラフから ccはマイナスであることがわかるので、y=22sin(x+π4)=22cos(xπ4)y = 2\sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4})=2\sqrt{2}\cos(x-\frac{\pi}{4})を参考にすると、グラフの形と合わせて、c=π4c = -\frac{\pi}{4} と判断できる。よって、オは(1)となります。
(カ) y=2sinx2cosxy = -2\sin x - 2\cos x を合成する:
y=2sinx2cosx=2(sinx+cosx)y = -2\sin x - 2\cos x = -2(\sin x + \cos x)
y=22sin(x+π4)y = -2\sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4})
y=22sin(x+π4)y = -2\sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4}) なので、カは(2)となります。

3. 最終的な答え

エ: 222\sqrt{2}
オ: (1)
カ: (2)

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