1 の 3 乗根のうち、虚数であるものの 1 つを $\omega$ とするとき、$\omega^6 + (\overline{\omega})^3 + 1$ の値を求める問題です。

代数学複素数3乗根複素共役ω代数の基本定理
2025/7/13

1. 問題の内容

1 の 3 乗根のうち、虚数であるものの 1 つを ω\omega とするとき、ω6+(ω)3+1\omega^6 + (\overline{\omega})^3 + 1 の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

ω\omega は 1 の 3 乗根なので、ω3=1\omega^3 = 1 が成り立ちます。また、ω\omega は虚数であることから、ω1\omega \neq 1 です。
ω\omegax31=0x^3 - 1 = 0 の解なので、(x1)(x2+x+1)=0(x-1)(x^2 + x + 1) = 0 と因数分解できます。ω1\omega \neq 1 なので、ω2+ω+1=0\omega^2 + \omega + 1 = 0 を満たします。
ω6=(ω3)2=12=1\omega^6 = (\omega^3)^2 = 1^2 = 1 です。
ω\overline{\omega}ω\omega の複素共役であり、ω\overline{\omega}x3=1x^3 = 1 の解です。
ω\omega が虚数のとき、ω=ω2\overline{\omega} = \omega^2 が成り立ちます。(ω2+ω+1=0\omega^2 + \omega + 1 = 0 より)
したがって、(ω)3=(ω2)3=ω6=1(\overline{\omega})^3 = (\omega^2)^3 = \omega^6 = 1 です。
よって、ω6+(ω)3+1=1+1+1=3\omega^6 + (\overline{\omega})^3 + 1 = 1 + 1 + 1 = 3 となります。

3. 最終的な答え

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