ab>0 なので、a と b は同符号です。つまり、a>0 かつ b>0、または、a<0 かつ b<0 のいずれかです。 各選択肢について検討します。
(1) a<b⟹a2<b2 a>0 かつ b>0 の場合、a<b ならば a2<b2 は正しいです。 しかし、a<0 かつ b<0 の場合、a<b ならば ∣a∣>∣b∣ なので、a2>b2 となります。 例えば、a=−2、b=−1 のとき、a<b ですが、a2=4、b2=1 なので、a2>b2 です。 したがって、(1) は正しくありません。
(2) a<b⟹a2>b2 a>0 かつ b>0 の場合、a<b ならば a2<b2 なので、(2) は成り立ちません。 a<0 かつ b<0 の場合は(1)の反例で示されている通り、a<b ならば a2>b2 となります。 しかし、a=1,b=2 のとき、a<b かつ a2<b2 となり、a,b は同符号という条件に反しないため、(2)は正しくありません。 (3) a2<b2⟹a<b a=−2、b=1 のとき、a2=4、b2=1 なので、a2>b2 となります。 a2<b2 を仮定する必要があるため、これは反例になりません。 a=−1,b=2 のとき, a2=1,b2=4 なので、a2<b2 です。しかし、a=−1,b=2 なので、a<bが成り立ちます。 a>0 かつ b>0 または a<0 かつ b<0という条件を満たしていないので、これは反例になりません。 a=−2,b=−1 のとき、a2=4,b2=1 なので、a2>b2 です。 a2<b2を仮定する必要があるため、これは反例になりません。 a=1,b=2 のとき、a2=1,b2=4 なので、a2<b2 です。このとき、a<b が成り立ちます。 a=−2,b=−1 のとき、a2=4,b2=1 なので、a2>b2。a2<b2を仮定する必要があるため、これは反例になりません。 例えば、a=−1、b=2 のとき、a2=1、b2=4 なので、a2<b2 ですが、a<b です。これは、ab>0 を満たさないので反例になりません。 a>0,b>0 のとき a2<b2 ならば a<bです。a<0,b<0 のとき a2<b2 ならば ∣a∣<∣b∣ ですから、 b<a となります。 a=−2,b=−1のとき、ab=2>0 です。 a2=4,b2=1なので、a2>b2 です。 しかし、a<b なので、a2<b2⟹a<b は成り立ちません。 (4) a2>b2⟹a>b a=2、b=1 のとき、a2=4、b2=1なので、a2>b2 であり、a>b です。 a=−1、b=−2のとき、ab=2>0で、 a2=1,b2=4なので、a2<b2 となります。 a=−2,b=−1のとき、ab=2>0で、 a2=4,b2=1なので、a2>b2 となります。a=−2,b=−1 なので、a<bとなり、a2>b2⟹a>bは成り立ちません。 (5) 上の 1 から 4 はすべて正しくない
上記より、(1)から(4)はすべて正しくないので、(5)が答えになります。