10以下の自然数全体の集合を $U$ とする。$U$ の部分集合 $A = \{1, 3, 5, 7, 9\}$、$B = \{6, 7, 8, 9, 10\}$ について、以下の問いに答える。 (1) 与えられたベン図に $U$ の要素を書き込んで完成させる。 (2) 次の集合を要素を書き並べて表す。 ① $A \cap B$ (共通部分) ② $A \cup B$ (和集合) ③ $\overline{B}$ (補集合) ④ $A \cap \overline{A}$ ⑤ $A \cup \overline{A}$

離散数学集合ベン図共通部分和集合補集合
2025/7/13

1. 問題の内容

10以下の自然数全体の集合を UU とする。UU の部分集合 A={1,3,5,7,9}A = \{1, 3, 5, 7, 9\}B={6,7,8,9,10}B = \{6, 7, 8, 9, 10\} について、以下の問いに答える。
(1) 与えられたベン図に UU の要素を書き込んで完成させる。
(2) 次の集合を要素を書き並べて表す。
ABA \cap B (共通部分)
ABA \cup B (和集合)
B\overline{B} (補集合)
AAA \cap \overline{A}
AAA \cup \overline{A}

2. 解き方の手順

(1) まず、集合 UU を書き出す。U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\} である。
AA に含まれる要素は 1,3,5,7,91, 3, 5, 7, 9BB に含まれる要素は 6,7,8,9,106, 7, 8, 9, 10 であり、ベン図に既に書き込まれている要素に矛盾はない。
UU に含まれるが、AA にも BB にも含まれない要素は 2,42, 4 である。これらは AA の円にも BB の円にも含まれない領域に書き込む。
(2)
ABA \cap B は、AABB の両方に含まれる要素の集合である。A={1,3,5,7,9}A = \{1, 3, 5, 7, 9\}B={6,7,8,9,10}B = \{6, 7, 8, 9, 10\} より、AB={7,9}A \cap B = \{7, 9\} である。
ABA \cup B は、AA または BB の少なくとも一方に含まれる要素の集合である。A={1,3,5,7,9}A = \{1, 3, 5, 7, 9\}B={6,7,8,9,10}B = \{6, 7, 8, 9, 10\} より、AB={1,3,5,6,7,8,9,10}A \cup B = \{1, 3, 5, 6, 7, 8, 9, 10\} である。
B\overline{B} は、UU に含まれるが BB に含まれない要素の集合である。U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}B={6,7,8,9,10}B = \{6, 7, 8, 9, 10\} より、B={1,2,3,4,5}\overline{B} = \{1, 2, 3, 4, 5\} である。
A\overline{A} は、UU に含まれるが AA に含まれない要素の集合である。U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}A={1,3,5,7,9}A = \{1, 3, 5, 7, 9\} より、A={2,4,6,8,10}\overline{A} = \{2, 4, 6, 8, 10\} である。
AAA \cap \overline{A} は、AAA\overline{A} の両方に含まれる要素の集合である。しかし、AAA\overline{A} に共通の要素はないので、AA=A \cap \overline{A} = \emptyset (空集合)である。
AAA \cup \overline{A} は、AA または A\overline{A} の少なくとも一方に含まれる要素の集合である。AAA \cup \overline{A}UU と一致するので、AA=U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}A \cup \overline{A} = U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\} である。

3. 最終的な答え

(1) ベン図の AA の円にも BB の円にも含まれない領域に 2, 4 を書き込む。
(2)
AB={7,9}A \cap B = \{7, 9\}
AB={1,3,5,6,7,8,9,10}A \cup B = \{1, 3, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}
B={1,2,3,4,5}\overline{B} = \{1, 2, 3, 4, 5\}
AA=A \cap \overline{A} = \emptyset
AA={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}A \cup \overline{A} = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}

「離散数学」の関連問題

7個の文字a, b, c, d, e, f, gを円形に並べるとき、aとbが隣り合う並べ方は何通りあるかを求める問題です。

順列円順列組み合わせ
2025/7/17

5個の文字a, b, c, d, eを1列に並べるとき、以下の並べ方は何通りあるかを求める問題です。 (1) aとbが両端にくる場合 (2) aとbが隣り合う場合

順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/7/17

5人の生徒を2つの部屋P, Qに入れる方法について、以下の2つの場合について場合の数を求めます。 (1) 1人も入らない部屋があってもよい。 (2) どの部屋にも少なくとも1人は入る。

組み合わせ場合の数集合
2025/7/17

東西に4本、南北に6本の格子状の道がある。最短距離でAからBへ行く道順は何通りあるかを求める問題です。

組み合わせ最短経路格子状の道順列
2025/7/17

あるグループにおけるスポーツの好みについて、次のA~Dのことが分かっている。 A: 野球が好きな人は、ゴルフが好きである。 B: ゴルフが好きな人は、バスケットボールが好きである。 C: サッカーが好...

論理推論命題論理対偶
2025/7/17

8人の生徒を以下の3つの場合に分けて、それぞれの分け方の総数を求める問題です。 (1) 4人、3人、1人の3組に分ける (2) 2人、2人、2人、2人の4組に分ける (3) 4人、2人、2人の3組に分...

組み合わせ場合の数順列
2025/7/17

AからEの5人が5日間でテニスの総当たり戦を行う。毎日2試合ずつ行われ、同じ人が1日に2度試合をすることはない。与えられた情報から、確実に言えることはどれか選択肢から選びます。

組み合わせ総当たり戦論理
2025/7/17

6人の生徒を、3つの教室A, B, Cに少なくとも1人以上が入るように分ける場合の数を求める問題です。

組み合わせ場合の数包除原理
2025/7/17

6人の生徒を3つの教室A, B, Cに分ける方法は何通りあるか。ただし、どの教室も少なくとも1人はいるものとする。

組み合わせ場合の数包除原理
2025/7/17

12人を指定された人数構成のグループに分ける場合の数を求める問題です。具体的には、以下の5つの場合に分けて考えます。 (1) 5人、4人、3人のグループに分ける (2) 4人ずつA組、B組、C組の3組...

組み合わせ場合の数順列
2025/7/17