aが4個、bが3個、cが2個の合計9個の文字を並べてできる文字列の総数を求める問題です。 パターン1では、すべての文字が異なると仮定した場合の総数と、同じ文字が区別できないことを考慮した総数を計算します。 パターン2では、組み合わせを使って総数を計算します。

離散数学順列組み合わせ場合の数重複順列
2025/7/13

1. 問題の内容

aが4個、bが3個、cが2個の合計9個の文字を並べてできる文字列の総数を求める問題です。
パターン1では、すべての文字が異なると仮定した場合の総数と、同じ文字が区別できないことを考慮した総数を計算します。
パターン2では、組み合わせを使って総数を計算します。

2. 解き方の手順

パターン1:
* すべての文字が異なると仮定すると、9個の文字の並べ方は9!で求められます。
9!=9×8×7×6×5×4×3×2×1=3628809! = 9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 362880
* しかし、aが4個、bが3個、cが2個なので、同じ文字の並べ替えは区別できません。したがって、9!を4!、3!、2!で割る必要があります。
9!4!3!2!=362880(4×3×2×1)(3×2×1)(2×1)=36288024×6×2=362880288=1260\frac{9!}{4!3!2!} = \frac{362880}{(4 \times 3 \times 2 \times 1)(3 \times 2 \times 1)(2 \times 1)} = \frac{362880}{24 \times 6 \times 2} = \frac{362880}{288} = 1260
パターン2:
* 9個の場所からaを入れる4か所を選ぶ組み合わせは9C4_{9}C_{4}通り。
9C4=9!4!(94)!=9!4!5!=9×8×7×64×3×2×1=126_{9}C_{4} = \frac{9!}{4!(9-4)!} = \frac{9!}{4!5!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
* 残りの5か所からbを入れる3か所を選ぶ組み合わせは5C3_{5}C_{3}通り。
5C3=5!3!(53)!=5!3!2!=5×42×1=10_{5}C_{3} = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
* 最後に残った2か所にcを入れる組み合わせは2C2_{2}C_{2}通り。
2C2=2!2!(22)!=2!2!0!=1_{2}C_{2} = \frac{2!}{2!(2-2)!} = \frac{2!}{2!0!} = 1
* したがって、すべての組み合わせの総数は、9C4×5C3×2C2=126×10×1=1260_{9}C_{4} \times _{5}C_{3} \times _{2}C_{2} = 126 \times 10 \times 1 = 1260

3. 最終的な答え

① 9!
② 1260 通り
③ 1260 通り

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