(1) 球に区別がなく、箱に区別があるとき
(a) 空箱があってもよい場合
これは、6個の球を3つの箱に入れる方法を求める問題で、空箱があってもよいので、重複組み合わせの問題として考えることができます。
n個のものをr個の箱に入れる場合の数は、重複組み合わせ n+r−1Cr−1 で計算できます。 この場合、n=6 (球の数) , r=3 (箱の数)なので、 6+3−1C3−1=8C2=2×18×7=28通り (b) 空箱がない場合
これは、6個の球を3つの箱に入れる方法を求める問題で、空箱があってはいけないので、まず各箱に1個ずつ球を入れ、残りの3個の球を3つの箱に自由に配分する方法を考えます。
n′=6−3=3個の球をr=3個の箱に入れる場合の数は、重複組み合わせ n′+r−1Cr−1 で計算できます。 3+3−1C3−1=5C2=2×15×4=10通り (2) 球にも箱にも区別があり、空箱はない場合
これは、6個の区別できる球を3つの区別できる箱に入れる方法を求める問題で、空箱があってはいけないので、各箱に少なくとも1個は球が入っている必要があります。
まず、6個の球を3つのグループに分ける方法を考えます。ありうる分け方は、(4,1,1), (3,2,1), (2,2,2)の3パターンです。
(4,1,1)のとき、グループ分けの方法は、6C4×2C1×1C1×2!1=15通り。3つの箱への入れ方は3!=6通りなので、15×3=45 (3,2,1)のとき、グループ分けの方法は、6C3×3C2×1C1=20×3=60通り。3つの箱への入れ方は3!=6通りなので、60×6=360通り。 (2,2,2)のとき、グループ分けの方法は、6C2×4C2×2C2×3!1=15×6×1×61=15通り。3つの箱への入れ方は3!=6通りなので、15×6=90通り。 しかし、これは箱の区別を無視しているので、グループに分けて箱に入れることを考えると、(4,1,1)の場合、6C4×2C1×1C1=4!1!1!6!2!1=15通りに分け、3つの箱に分ける方法は 3!/2!=3通りあります。したがって15×3=45通り。(3,2,1)の場合は、6!/(3!2!1!)=60通りの分け方があり、3つの箱に分ける方法は3!=6通りあるので、60×6=360通り。(2,2,2)の場合は、6!/(2!2!2!)=90通りに分け、3つの箱に分ける方法は3!=6通りありますが、同じ個数なので、60×6=90×6/6=15通り。箱の区別を考慮すると 15×61=15通り。箱の区別はあり3個のグループを並べ替えるので 6をかける。6C2×4C2×2C2/(3!)∗(3!)=15通り。 したがって、90/6×3!=90通り。 したがって、45+360+90=540通りとなります。 もしくは包除原理を用いる。
3^6 - 3 * 2^6 + 3 = 729 - 192 + 3 = 540
(3) 球に区別があり、箱に区別がなく、空箱はない場合
これは、6個の区別できる球を3つの区別のない箱に入れる方法を求める問題で、空箱があってはいけないので、各箱に少なくとも1個は球が入っている必要があります。これは第2種スターリング数と呼ばれるものです。
S(n,k)=k!1∑i=0k(−1)ikCi(k−i)n S(6,3)=3!1∑i=03(−1)i3Ci(3−i)6=61[3C0(3)6−3C1(2)6+3C2(1)6−3C3(0)6] =61[1×729−3×64+3×1−1×0]=61[729−192+3]=6540=90通り