関数 $f(x) = e^x$ の導関数を、導関数の定義に従って求め、$f'(x) = e^x$ を証明する問題です。空欄のア、イ、ウ、エを埋める必要があります。

解析学微分導関数指数関数極限
2025/7/14

1. 問題の内容

関数 f(x)=exf(x) = e^x の導関数を、導関数の定義に従って求め、f(x)=exf'(x) = e^x を証明する問題です。空欄のア、イ、ウ、エを埋める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、導関数の定義より、
f(x)=limh0f(x+h)f(x)hf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h}
f(x)=exf(x) = e^x なので、
f(x)=limh0ex+hexhf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{e^{x+h} - e^x}{h}
したがって、アには ex+he^{x+h} が入ります。
ex+h=exehe^{x+h} = e^x e^h なので、
f(x)=limh0exehexhf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{e^x e^h - e^x}{h}
したがって、イには exehe^x e^h が入ります。
exe^x でくくると、
f(x)=limh0ex(eh1)hf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{e^x (e^h - 1)}{h}
したがって、ウには eh1e^h - 1 が入ります。
ここで、xx に無関係な exe^xlim\lim の外に出せるので、
f(x)=exlimh0eh1hf'(x) = e^x \lim_{h \to 0} \frac{e^h - 1}{h}
limh0eh1h=1\lim_{h \to 0} \frac{e^h - 1}{h} = 1 であることが知られています。
したがって、エには 1 が入ります。
ゆえに、
f(x)=ex1=exf'(x) = e^x \cdot 1 = e^x
が示されました。

3. 最終的な答え

ア: ex+he^{x+h}
イ: exehe^x e^h
ウ: eh1e^h - 1
エ: 1

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