(1) f(x)=∣x(x−2)∣ について x→0 のとき x(x−2)→0 であるので、場合分けをする。 x が 0 の近くでは、x(x−2) は負になるので、 ∣x(x−2)∣=−x(x−2)=−x2+2x ∣x(x−2)∣=x(x−2)=x2−2x したがって、x=0 の近くでは、f(x)=−x2+2x f′(x)=−2x+2 ここで、x が 0 より小さい場合と大きい場合で場合分けして、x=0における微分可能性を確認する。 右側極限:
limh→+0hf(0+h)−f(0)=limh→+0h∣h(h−2)∣−0=limh→+0h−h(h−2)=limh→+0(−h+2)=2 左側極限:
limh→−0hf(0+h)−f(0)=limh→−0h∣h(h−2)∣−0=limh→−0h−h(h−2)=limh→−0(−h+2)=2 右側極限と左側極限が一致するため、微分可能である。
(2) f(x)=∣x3∣ について x3 は x=0 で符号が変わる。 x≥0 のとき、 f(x)=x3 x<0 のとき、 f(x)=−x3 右側極限:
limh→+0hf(0+h)−f(0)=limh→+0h∣h3∣−0=limh→+0hh3=limh→+0h2=0 左側極限:
limh→−0hf(0+h)−f(0)=limh→−0h∣h3∣−0=limh→−0h−h3=limh→−0−h2=0 右側極限と左側極限が一致するため、微分可能である。