関数 $f: \mathbb{R}^2 \rightarrow \mathbb{R}$ が $C^1$ 級関数であり、$M_1 > 0$, $M_2 > 0$ が存在して、任意の $(x, y) \in \mathbb{R}^2$ に対して、偏導関数が $|\frac{\partial f}{\partial x}(x, y)| \leq M_1$, $|\frac{\partial f}{\partial y}(x, y)| \leq M_2$ を満たすとき、任意の $(x, y) \in \mathbb{R}^2$ および $h, k \in \mathbb{R}$ に対して、不等式 $|f(x+h, y+k) - f(x, y)| \leq \sqrt{M_1^2 + M_2^2} \sqrt{h^2 + k^2}$ が成り立つことを示せ。
2025/7/14
1. 問題の内容
関数 が 級関数であり、, が存在して、任意の に対して、偏導関数が
,
を満たすとき、任意の および に対して、不等式
が成り立つことを示せ。
2. 解き方の手順
まず、 を以下のように変形する。
次に、それぞれの差に対して平均値の定理を適用する。
(ただし )
(ただし )
したがって、
絶対値を取ると、
三角不等式より、
仮定より、 および なので、
ここで、Cauchy-Schwarzの不等式 を適用すると、
よって、