実数 $k$ を定数とする3次関数 $f(x) = 2x^3 - (3k+1)x^2 + 2kx$ について、以下の問いに答える。 (1) $f(0)$ を求め、3次方程式 $f(x) = 0$ がただ一つの実数解を持つときの $k$ の範囲を求める。 (2) 関数 $f(x)$ が $x = \alpha$, $x = \beta$ で極値を取るとする(ただし $0 < \alpha < \beta$)。座標平面上で2点 $A(\alpha, f(\alpha))$, $B(\beta, f(\beta))$ を通る直線を $\ell$ とする。 (i) $k$ の取りうる値の範囲を求める。 (ii) $\ell$ の傾きを $k$ を用いて表す。
2025/7/17
1. 問題の内容
実数 を定数とする3次関数 について、以下の問いに答える。
(1) を求め、3次方程式 がただ一つの実数解を持つときの の範囲を求める。
(2) 関数 が , で極値を取るとする(ただし )。座標平面上で2点 , を通る直線を とする。
(i) の取りうる値の範囲を求める。
(ii) の傾きを を用いて表す。
2. 解き方の手順
(1)
まず、を求める。
よって、
次に、 がただ一つの実数解を持つときの の範囲を求める。
は一つの解なので、 が実数解を持たないか、以外の重解を持つ必要がある。
判別式
のとき、実数解を持たないので、
次に重解を持つ場合を考える。
のとき、, (重解)となり、 で条件を満たす。
のとき、
, (重解)となり、で条件を満たす。
が を解に持つと仮定すると、
より、となり、。
となるため、これは条件を満たさない。
したがって、がただ一つの実数解を持つとき、
(2)
が で極値を持つので、 が異なる2つの実数解を持つ必要がある。
解は
より、 かつ は と .
よって、.
または
なので、 で極値を持つためには、が成り立つ必要がある。
(i) よって、
(ii) , とすると、
の傾きは
3. 最終的な答え
(1) ア: 0, イ: 1, ウ: 9, エ: 1
(2) (i) オ: 1, カ: 1, キ: 3, ク: なし, ケ: なし
(ii) コ: -1, サ: 2, シ: 3, ス: 1, セ: 9