与えられた式が成り立つことを示す問題です。具体的には、以下の式が成立することを示します。 $\frac{f(x+h, y) - f(x, y)}{h} = \frac{\partial f}{\partial x}(x + \theta h, y), \quad (0 < \theta < 1)$

解析学偏微分平均値の定理多変数関数
2025/7/14

1. 問題の内容

与えられた式が成り立つことを示す問題です。具体的には、以下の式が成立することを示します。
f(x+h,y)f(x,y)h=fx(x+θh,y),(0<θ<1)\frac{f(x+h, y) - f(x, y)}{h} = \frac{\partial f}{\partial x}(x + \theta h, y), \quad (0 < \theta < 1)

2. 解き方の手順

これは平均値の定理を2変数関数に適用したものです。
まず、g(x)=f(x,y)g(x) = f(x, y) と定義します。ここで、yy は固定された定数とみなします。すると、g(x)g(x) は1変数関数になります。
次に、1変数関数に対する平均値の定理を適用します。
平均値の定理によれば、xxx+hx+h の間に少なくとも1つの cc が存在し、以下が成り立ちます。
g(x+h)g(x)h=g(c)\frac{g(x+h) - g(x)}{h} = g'(c)
ここで、c=x+θhc = x + \theta h (ただし、0<θ<10 < \theta < 1) と置くことができます。なぜなら、ccxxx+hx+h の間の値なので、ある 0<θ<10 < \theta < 1 を使って、c=x+θhc = x + \theta h と表現できるからです。
g(x)=f(x,y)g(x) = f(x, y) より、g(x+h)=f(x+h,y)g(x+h) = f(x+h, y) および g(x)=fx(x,y)g'(x) = \frac{\partial f}{\partial x}(x, y) となります。
したがって、平均値の定理の式は以下のようになります。
f(x+h,y)f(x,y)h=fx(x+θh,y)\frac{f(x+h, y) - f(x, y)}{h} = \frac{\partial f}{\partial x}(x + \theta h, y)

3. 最終的な答え

f(x+h,y)f(x,y)h=fx(x+θh,y)\frac{f(x+h, y) - f(x, y)}{h} = \frac{\partial f}{\partial x}(x + \theta h, y) は平均値の定理より成り立つ。

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