与えられた3つの行列を、適切な正則行列を用いて対角化する問題です。行列はそれぞれ (1) $\begin{pmatrix} 2 & 1 \\ 1 & -2 \end{pmatrix}$, (2) $\begin{pmatrix} 2 & -20 \\ 1 & -31 \\ 0 & -22 \end{pmatrix}$, (3) $\begin{pmatrix} 0 & -22 \\ 1 & -31 \\ 2 & -20 \end{pmatrix}$ です。ただし、(2)と(3)は2x2の行列ではなく3x2の行列に見えますが、(2)は(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)成分、(3)は(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)成分のつもりで解きます。
2025/7/14
1. 問題の内容
与えられた3つの行列を、適切な正則行列を用いて対角化する問題です。行列はそれぞれ
(1) ,
(2) ,
(3)
です。ただし、(2)と(3)は2x2の行列ではなく3x2の行列に見えますが、(2)は(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)成分、(3)は(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)成分のつもりで解きます。
2. 解き方の手順
(1) 行列 の対角化
* 固有値を求める: 特性方程式 を解きます。
よって、固有値は です。
* 固有ベクトルを求める: 各固有値に対応する固有ベクトルを求めます。
* のとき:
を解きます。
より となります。
よって、固有ベクトルは とできます。
* のとき:
を解きます。
より となります。
よって、固有ベクトルは とできます。
* 対角化: 正則行列 を用いると、 となります。
(2) 行列 の対角化
* 固有値を求める: 特性方程式 を解きます。
よって、固有値は です。
* 固有ベクトルを求める: 各固有値に対応する固有ベクトルを求めます。
* のとき:
を解きます。
より となります。
よって、固有ベクトルは とできます。
* のとき:
を解きます。
より となります。
よって、固有ベクトルは とできます。
* 対角化: 正則行列 を用いると、 となります。
(3) 行列 の対角化
* 固有値を求める: 特性方程式 を解きます。
よって、固有値は です。
* 固有ベクトルを求める: 各固有値に対応する固有ベクトルを求めます。
* のとき:
を解きます。
よって、固有ベクトルは とできます。
* のとき:
を解きます。
よって、固有ベクトルは とできます。
* 対角化: 正則行列 を用いると、 となります。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2) ,
(3) ,