(9) `computer`の8文字を1列に並べるとき、母音字の`o, u, e`がこの順にあるものは何通りあるか。 (10) 右のような街路で、PからQまで行く最短経路のうち、次の場合は何通りあるか。 (1) 総数 (2) Rを通る経路 (3) R, Sをともに通る経路 (4) ×印の箇所を通らない経路

確率論・統計学順列組み合わせ最短経路場合の数
2025/7/14
## 問題の解答

1. 問題の内容

(9) `computer`の8文字を1列に並べるとき、母音字の`o, u, e`がこの順にあるものは何通りあるか。
(10) 右のような街路で、PからQまで行く最短経路のうち、次の場合は何通りあるか。
(1) 総数
(2) Rを通る経路
(3) R, Sをともに通る経路
(4) ×印の箇所を通らない経路

2. 解き方の手順

(9) `computer`の8文字のうち、母音字は `o, u, e` の3つです。
まず、`computer`の8文字を並べる順列の総数は8!通りです。
`o, u, e` の順序が指定されているので、`o, u, e` の並び方は一意に決まります。
つまり、`o, u, e` の並び方の順列は3! = 6 通りありますが、このうち条件を満たすのは1通りだけです。
したがって、求める場合の数は 8!3!=8×7×6×5×4=6720\frac{8!}{3!} = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 = 6720 通りです。
(10)
(1) PからQまでの最短経路の総数
PからQまで行くには、右に5回、上に3回移動する必要があります。
したがって、最短経路の総数は、同じものを含む順列の考え方から、
8!5!3!=8×7×63×2×1=56\frac{8!}{5!3!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56 通りです。
(2) Rを通る経路
PからRまでの最短経路は、右に2回、上に1回移動するので、3!2!1!=3\frac{3!}{2!1!} = 3 通りです。
RからQまでの最短経路は、右に3回、上に2回移動するので、5!3!2!=5×42×1=10\frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
したがって、Rを通る経路は 3×10=303 \times 10 = 30 通りです。
(3) R, Sをともに通る経路
PからRまでの最短経路は、上記より3通りです。
RからSまでの最短経路は、右に1回、上に1回移動するので、2!1!1!=2\frac{2!}{1!1!} = 2 通りです。
SからQまでの最短経路は、右に2回、上に1回移動するので、3!2!1!=3\frac{3!}{2!1!} = 3 通りです。
したがって、R, Sをともに通る経路は 3×2×3=183 \times 2 \times 3 = 18 通りです。
(4) ×印の箇所を通らない経路
まず、PからQまでの総経路数は56通りです。
Pから×印の箇所を通る経路数は、Pから×印の箇所までの経路数××印の箇所からQまでの経路数となります。
Pから×印の箇所までの最短経路は、右に3回、上に2回移動するので、5!3!2!=5×42×1=10\frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
×印の箇所からQまでの最短経路は、右に2回、上に1回移動するので、3!2!1!=3\frac{3!}{2!1!} = 3 通りです。
したがって、Pから×印の箇所を通る経路数は 10×3=3010 \times 3 = 30 通りです。
×印の箇所を通らない経路数は、総経路数から×印の箇所を通る経路数を引けば求められます。
5630=2656 - 30 = 26 通りです。

3. 最終的な答え

(9) 6720 通り
(10)
(1) 56 通り
(2) 30 通り
(3) 18 通り
(4) 26 通り

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