問題6:赤球4個と白球3個の合計7個の球が入っている袋から、一度に2個の球を取り出すとき、取り出した球に含まれる赤球の個数の期待値と、白球の個数の期待値を求めます。 問題7:1枚のコインを投げて、表が出るまでの回数に応じて賞金がもらえます。1回目で表が出れば200円、2回目で表が出れば400円、3回目で表が出れば800円、3回とも裏が出たら0円です。 (1) コインが1回目、2回目、3回目に表が出る確率をそれぞれ求めます。 (2) このゲームが1回400円のとき、期待値を計算して、ゲームに参加するかどうかを理由とともに記述します。

確率論・統計学期待値確率組み合わせ
2025/7/18

1. 問題の内容

問題6:赤球4個と白球3個の合計7個の球が入っている袋から、一度に2個の球を取り出すとき、取り出した球に含まれる赤球の個数の期待値と、白球の個数の期待値を求めます。
問題7:1枚のコインを投げて、表が出るまでの回数に応じて賞金がもらえます。1回目で表が出れば200円、2回目で表が出れば400円、3回目で表が出れば800円、3回とも裏が出たら0円です。
(1) コインが1回目、2回目、3回目に表が出る確率をそれぞれ求めます。
(2) このゲームが1回400円のとき、期待値を計算して、ゲームに参加するかどうかを理由とともに記述します。

2. 解き方の手順

問題6
(1) 赤球の個数の期待値
取り出し方は全部で 7C2=7×62×1=21_7C_2 = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21 通りです。
* 赤球2個を取り出す確率は 4C27C2=621=27\frac{_4C_2}{_7C_2} = \frac{6}{21} = \frac{2}{7}。このとき赤球の個数は2個。
* 赤球1個、白球1個を取り出す確率は 4C1×3C17C2=4×321=1221=47\frac{_4C_1 \times _3C_1}{_7C_2} = \frac{4 \times 3}{21} = \frac{12}{21} = \frac{4}{7}。このとき赤球の個数は1個。
* 白球2個を取り出す確率は 3C27C2=321=17\frac{_3C_2}{_7C_2} = \frac{3}{21} = \frac{1}{7}。このとき赤球の個数は0個。
赤球の個数の期待値は 2×27+1×47+0×17=47+47=872 \times \frac{2}{7} + 1 \times \frac{4}{7} + 0 \times \frac{1}{7} = \frac{4}{7} + \frac{4}{7} = \frac{8}{7} 個。
(2) 白球の個数の期待値
* 白球2個を取り出す確率は 3C27C2=321=17\frac{_3C_2}{_7C_2} = \frac{3}{21} = \frac{1}{7}。このとき白球の個数は2個。
* 白球1個、赤球1個を取り出す確率は 3C1×4C17C2=3×421=1221=47\frac{_3C_1 \times _4C_1}{_7C_2} = \frac{3 \times 4}{21} = \frac{12}{21} = \frac{4}{7}。このとき白球の個数は1個。
* 赤球2個を取り出す確率は 4C27C2=621=27\frac{_4C_2}{_7C_2} = \frac{6}{21} = \frac{2}{7}。このとき白球の個数は0個。
白球の個数の期待値は 2×17+1×47+0×27=27+47=672 \times \frac{1}{7} + 1 \times \frac{4}{7} + 0 \times \frac{2}{7} = \frac{2}{7} + \frac{4}{7} = \frac{6}{7} 個。
問題7
(1) コインが1回目、2回目、3回目に表が出る確率
* 1回目で表が出る確率は 12\frac{1}{2}
* 2回目で初めて表が出る確率は、1回目は裏で2回目は表なので、12×12=14\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4}
* 3回目で初めて表が出る確率は、1回目と2回目は裏で3回目は表なので、12×12×12=18\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{8}
(2) このゲームが1回400円のとき、期待値を計算してゲームに参加するかどうか
期待値は、
200×12+400×14+800×18+0×18=100+100+100+0=300200 \times \frac{1}{2} + 400 \times \frac{1}{4} + 800 \times \frac{1}{8} + 0 \times \frac{1}{8} = 100 + 100 + 100 + 0 = 300 円。
ゲームに参加費が400円なので、期待値300円よりも高いです。したがって、期待値から考えると、このゲームには参加しない方が良いでしょう。

3. 最終的な答え

問題6
(1) 赤球の個数の期待値:87\frac{8}{7}
(2) 白球の個数の期待値:67\frac{6}{7}
問題7
(1) 1回目:12\frac{1}{2}、2回目:14\frac{1}{4}、3回目:18\frac{1}{8}
(2) 期待値:300円。ゲームへの参加:参加しない。理由:参加費が400円であるのに対し、期待値が300円と低いため、損をする可能性が高い。

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