あるテレビ番組の視聴率について、期待視聴率12%に対し、モニタテレビ400台で調査した結果、視聴率が9%となった。有意水準5%で、この番組の視聴率が10%を割り込んだと言えるかを検定する。

確率論・統計学仮説検定母比率有意水準片側検定z検定
2025/7/14

1. 問題の内容

あるテレビ番組の視聴率について、期待視聴率12%に対し、モニタテレビ400台で調査した結果、視聴率が9%となった。有意水準5%で、この番組の視聴率が10%を割り込んだと言えるかを検定する。

2. 解き方の手順

問題文から、有意水準5%で片側検定を行う必要があることがわかります。帰無仮説を「視聴率は10%以上である」、対立仮説を「視聴率は10%未満である」と設定します。
まず、標本比率 p^\hat{p} を計算します。p^=0.09\hat{p} = 0.09 です。
次に、帰無仮説における母比率 p0p_0 を設定します。p0=0.10p_0 = 0.10 です。
次に、標本数 nn を確認します。n=400n = 400 です。
検定統計量 zz を計算します。
z=p^p0p0(1p0)nz = \frac{\hat{p} - p_0}{\sqrt{\frac{p_0(1-p_0)}{n}}}
z=0.090.100.10(10.10)400z = \frac{0.09 - 0.10}{\sqrt{\frac{0.10(1-0.10)}{400}}}
z=0.010.09400z = \frac{-0.01}{\sqrt{\frac{0.09}{400}}}
z=0.010.000225z = \frac{-0.01}{\sqrt{0.000225}}
z=0.010.015z = \frac{-0.01}{0.015}
z0.6667z \approx -0.6667
有意水準5%での片側検定の棄却点は-1.645です。
計算された検定統計量 z0.6667z \approx -0.6667 は、棄却点-1.645よりも大きいため、帰無仮説は棄却されません。

3. 最終的な答え

前の問題で与えられた検定統計量に対して棄却点は -1.645 であることから仮説は 棄却されない 。 よって、10%を割り込んだということは 言えない 。

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