放物線 $y = -x^2 + 4$ 上の点 $P(a, b)$ から $x$ 軸に下ろした垂線と $x$ 軸との交点をそれぞれ $S, R$ とし、長方形 $PQRS$ の周の長さを $L$ とする。ただし、$0 < a < 4$ とする。 (1) $0 < a \le 2$ のとき、$L$ を $a$ で表し、$L$ の最大値を求める。 (2) $L \ge 12$ となるような $a$ の値の範囲を求める。 $L$ について正しく述べたものを選択肢から二つ選ぶ。 長方形 $PQRS$ が正方形となるような $a$ の値を求める。

代数学二次関数最大値長方形グラフ数式処理
2025/7/14
## 回答

1. 問題の内容

放物線 y=x2+4y = -x^2 + 4 上の点 P(a,b)P(a, b) から xx 軸に下ろした垂線と xx 軸との交点をそれぞれ S,RS, R とし、長方形 PQRSPQRS の周の長さを LL とする。ただし、0<a<40 < a < 4 とする。
(1) 0<a20 < a \le 2 のとき、LLaa で表し、LL の最大値を求める。
(2) L12L \ge 12 となるような aa の値の範囲を求める。
LL について正しく述べたものを選択肢から二つ選ぶ。
長方形 PQRSPQRS が正方形となるような aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
P(a,b)P(a,b) は放物線上にあるので、b=a2+4b = -a^2 + 4
長方形 PQRSPQRS の横の長さは 2a2a、縦の長さは b=a2+4b = -a^2 + 4
周の長さ LL は、
L=2(2a)+2(a2+4)=4a2a2+8=2a2+4a+8L = 2(2a) + 2(-a^2 + 4) = 4a - 2a^2 + 8 = -2a^2 + 4a + 8
L=2(a22a)+8=2((a1)21)+8=2(a1)2+2+8=2(a1)2+10L = -2(a^2 - 2a) + 8 = -2((a - 1)^2 - 1) + 8 = -2(a - 1)^2 + 2 + 8 = -2(a - 1)^2 + 10
0<a20 < a \le 2 の範囲で、LLa=1a = 1 のときに最大値をとる。
Lmax=2(11)2+10=10L_{max} = -2(1 - 1)^2 + 10 = 10
(2)
L12L \ge 12 より、
2a2+4a+812-2a^2 + 4a + 8 \ge 12
2a2+4a40-2a^2 + 4a - 4 \ge 0
a22a+20a^2 - 2a + 2 \le 0
(a1)2+10(a-1)^2+1 \le 0
これはありえないので、Lが12以上になることはない
a22a+2=0a^2 - 2a + 2 = 0
a=2±482=2±42a = \frac{2 \pm \sqrt{4 - 8}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{-4}}{2}
Lが12となることはないので、Lが10となるaの値は一つもない。
したがって選択肢は③。
長方形 PQRSPQRS が正方形となるのは、横の長さと縦の長さが等しいときなので、
2a=a2+42a = -a^2 + 4
a2+2a4=0a^2 + 2a - 4 = 0
a=2±4+162=2±202=2±252=1±5a = \frac{-2 \pm \sqrt{4 + 16}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{20}}{2} = \frac{-2 \pm 2\sqrt{5}}{2} = -1 \pm \sqrt{5}
0<a<40 < a < 4 より、a=1+5a = -1 + \sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1)
L=2a2+4a+8L = -2a^2 + 4a + 8
LL の最大値は 1010
(2)
L12L \ge 12 となる aa の値は存在しない。
LL が10となる aa の値は存在しない。
長方形 PQRSPQRS が正方形となるような aa の値は 1+5-1 + \sqrt{5}

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