関数 $f(x) = \int_1^x (t-1)(t-2) dt$ の極大値を求める。

解析学積分微分極大値微積分学の基本定理関数の増減
2025/7/14

1. 問題の内容

関数 f(x)=1x(t1)(t2)dtf(x) = \int_1^x (t-1)(t-2) dt の極大値を求める。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を微分して、f(x)f'(x) を求める。
f(x)f(x) は積分で定義された関数であるため、微積分学の基本定理を用いる。
微積分学の基本定理によれば、f(x)=axg(t)dtf(x) = \int_a^x g(t) dt のとき、f(x)=g(x)f'(x) = g(x) である。
したがって、f(x)=(x1)(x2)=x23x+2f'(x) = (x-1)(x-2) = x^2 - 3x + 2 となる。
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
f(x)=x23x+2=(x1)(x2)=0f'(x) = x^2 - 3x + 2 = (x-1)(x-2) = 0 より、x=1,2x=1, 2 である。
次に、f(x)f'(x) の符号を調べ、f(x)f(x) の増減を調べる。
x<1x<1 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
1<x<21<x<2 のとき、f(x)<0f'(x) < 0
x>2x>2 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
したがって、f(x)f(x) は、x=1x=1 で極大値をとり、x=2x=2 で極小値をとる。
f(x)f(x) の極大値は、x=1x=1 のときの f(1)f(1) である。
f(1)=11(t1)(t2)dt=0f(1) = \int_1^1 (t-1)(t-2) dt = 0
ただし、問題文をよく読むと、定義域は明示されていないものの、f(x)f(x)の積分範囲が[1,x][1, x]となっているため、x1x \ge 1であることが暗黙の仮定となっていると考えられる。
x=1x=1で極大値をとることはわかったので、x=1x=1での値を計算する必要はないが、一応書いておいた。
したがって、f(x)f(x) の極大値は、f(1)=0f(1)=0 である。

3. 最終的な答え

極大値:0

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