1. 問題の内容
与えられた式 が何を示しているかを説明する問題です。
2. 解き方の手順
は関数 の全微分を表します。
は の勾配ベクトルを表し、その成分は各変数に関する偏微分です。
は微小変位ベクトルを表します。
したがって、 は、微小変位 における関数 の変化 が、勾配ベクトル と変位ベクトル の内積で与えられることを示しています。
具体的には、多変数関数 があるとき、その全微分 は次のように表されます。
ここで、 および であるから、
となります。
3. 最終的な答え
は、微小変位 における関数 の変化(全微分) が、関数 の勾配ベクトル と変位ベクトル の内積で与えられることを示しています。つまり、 の勾配方向へ だけ進むと、 は最も大きく増加し、はその増加量を示します。