重量挙げの選手がバーベルに対して行う仕事について、以下の3つの場合について計算します。 (1) 質量 $m = 80 \text{kg}$ のバーベルを高さ $2.0 \text{m}$ までゆっくりと持ち上げるとき。 (2) その後、バーベルを持ち上げたまま横に $5 \text{m}$ 動いたとき。 (3) 最後に、バーベルを静かに床に下ろしたとき。

応用数学力学仕事エネルギー物理
2025/7/15

1. 問題の内容

重量挙げの選手がバーベルに対して行う仕事について、以下の3つの場合について計算します。
(1) 質量 m=80kgm = 80 \text{kg} のバーベルを高さ 2.0m2.0 \text{m} までゆっくりと持ち上げるとき。
(2) その後、バーベルを持ち上げたまま横に 5m5 \text{m} 動いたとき。
(3) 最後に、バーベルを静かに床に下ろしたとき。

2. 解き方の手順

(1) バーベルを持ち上げるとき:
仕事 WW は、力 FF と距離 dd の積で計算されます。
この場合、力は重力に逆らう力であり、F=mgF = mg (gg は重力加速度) です。
距離は d=2.0md = 2.0 \text{m} です。
重力加速度 gg9.8m/s29.8 \text{m/s}^2 とすると、
W=Fd=mgdW = Fd = mgd
W=80kg×9.8m/s2×2.0mW = 80 \text{kg} \times 9.8 \text{m/s}^2 \times 2.0 \text{m}
W=1568JW = 1568 \text{J}
(2) バーベルを持ち上げたまま横に動くとき:
仕事は、力と力の方向への移動距離の積です。
バーベルを持ち上げている力は上向きですが、移動方向は横向きです。
したがって、力の方向への移動距離は 0m0 \text{m} なので、仕事は 0J0 \text{J} です。
(3) バーベルを下ろすとき:
バーベルを下ろすとき、選手はバーベルに下向きの力を加え、重力に逆らってゆっくりと下ろします。
選手がバーベルにする仕事は、上向きの力で持ち上げる場合と逆向きになります。
この場合も力は重力に逆らう力であり、F=mgF = mg ですが、バーベルの移動方向は下向きなので、仕事は負になります。
W=Fd=mgdW = -F d = -mgd
W=80kg×9.8m/s2×2.0mW = -80 \text{kg} \times 9.8 \text{m/s}^2 \times 2.0 \text{m}
W=1568JW = -1568 \text{J}
選手がバーベルにした仕事は 1568J -1568 \text{J} です。

3. 最終的な答え

(1) 1568J1568 \text{J}
(2) 0J0 \text{J}
(3) 1568J-1568 \text{J}

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