重量挙げの選手がバーベルに対して行う仕事について、以下の3つの場合について計算します。 (1) 質量 $m = 80 \text{kg}$ のバーベルを高さ $2.0 \text{m}$ までゆっくりと持ち上げるとき。 (2) その後、バーベルを持ち上げたまま横に $5 \text{m}$ 動いたとき。 (3) 最後に、バーベルを静かに床に下ろしたとき。
2025/7/15
1. 問題の内容
重量挙げの選手がバーベルに対して行う仕事について、以下の3つの場合について計算します。
(1) 質量 のバーベルを高さ までゆっくりと持ち上げるとき。
(2) その後、バーベルを持ち上げたまま横に 動いたとき。
(3) 最後に、バーベルを静かに床に下ろしたとき。
2. 解き方の手順
(1) バーベルを持ち上げるとき:
仕事 は、力 と距離 の積で計算されます。
この場合、力は重力に逆らう力であり、 ( は重力加速度) です。
距離は です。
重力加速度 を とすると、
(2) バーベルを持ち上げたまま横に動くとき:
仕事は、力と力の方向への移動距離の積です。
バーベルを持ち上げている力は上向きですが、移動方向は横向きです。
したがって、力の方向への移動距離は なので、仕事は です。
(3) バーベルを下ろすとき:
バーベルを下ろすとき、選手はバーベルに下向きの力を加え、重力に逆らってゆっくりと下ろします。
選手がバーベルにする仕事は、上向きの力で持ち上げる場合と逆向きになります。
この場合も力は重力に逆らう力であり、 ですが、バーベルの移動方向は下向きなので、仕事は負になります。
選手がバーベルにした仕事は です。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)